今週からは、札幌開催が始まります。
今年も「モレイラ騎手」が参戦しますね。
そこで、今回は札幌開催の「芝1200m」「芝1500m」「ダート1000m」のプチデータを紹介。
中長距離よりも「短距離」のほうが、波乱の要素は多いですし、馬券的にも妙味ありそうなので。
「函館」もそうですが、札幌も年々「高速化」する馬場。
馬場管理の向上によるもので、意図的に「高速馬場」を作っているわけではないですから、そこは仕方ないですね。
今回のデータは、2015年~2017年までの3年間から傾向を探っていきます。
-芝1200m-
【馬番】
※全体的にみると、差がないように見えますけど、開催前半は圧倒的に「内」有利。
これは、「函館」も同じ。
年に1度しかない開催ですから、開催前半は非常に馬場状態は良好で、内を通った馬が有利。
【騎手】 騎乗回数10回以上対象:複勝率順
※「モレイラ騎手」「福永騎手」は要チェック。
とくに「福永騎手」は、単勝回収率・複勝回収率ともに100%超え。
得意な騎手だけでなく、この条件を苦手としている騎手もチェックしておけば、役立つかも。
【脚質上がり】
※「逃げ・先行」が有利。
特に、開催前半は内枠の「逃げ・先行」は要チェック。
【種牡馬】 産駒の出走回数10回以上対象
※面白いのは、サンデー系の「マツリダゴッホ」
函館の芝1200mはそれなりに結果を出す「マツリダゴッホ産駒」ですが、札幌になると一気にパフォーマンス下げますね。
理由は簡単で、函館は高低差が大きく、見た目以上にタフな馬場ですが、札幌は高低差のない平坦コースなので、より「スピード」が求められる。
「キンシャサノキセキ産駒」も「函館」に比べると、札幌は若干成績が落ちますね。
【種牡馬系統】 出走回数10回以上対象:複勝率順
水色:ノーザンダンサー族(ノーザンダンサー系・ノーザンテースト系・リファール系・ヌレイエフ系・ニジンスキー系・ダンチヒ系・サドラーズウェルズ系・ストームバード系・ヴァイスリージェント系)
緑:ターントゥ族(ターントゥ系・ヘイロー系・ロベルト系・ハビタット系)
ライム:サンデー系(SS系)
桃:APインディ系
赤:ナスルーラ族(グレイソヴリン系・ナスルーラ系・ボールドルーラー系・ネヴァーベンド系・プリンスリーギフト系・レッドゴッド系)
橙:ネイティヴダンサー族(ネイティヴダンサー系・ミスプロ系・レイズアネイティヴ系・エタン系)
橙:ミスプロ系(キングマンボ系・ファピアノ系・クラフティプロスペクター系・フォーティナイナー系・シーキングザゴールド系・ゴーンウエスト系・その他ミスプロ系)
茶:マイバブー系・ヘロド系
紫:リボー系・セントサイモン系・ヒンドスタン系
ローズ:ハイペリオン系・ファイントップ系・ハンプトン系
柿:マッチェム系
灰:マイナー全般(ヒムヤー系・ダマスカス系・ファラモンド系・ニアークティック系・その他)
ミスプロ系をもう少し細分化し、「ゴーンウエスト系・キングマンボ系・フォーティナイナー系・ファピアノ系」からデータを見る。
注目は「ファピアノ系」と「エーピーインディ系」は、この条件(札幌芝1200m)を苦手にしていること。
「ファピアノ系とは、なんぞや!」と思われている方もいますよね。
日本の産駒としては、「エンパイアメーカー」「サマーバード」「ダンカーク」「バトルプラン」などの産駒を表し、比較的「ダート」で良績を出す系統。
エーピーインディ系も同じで、こちらも「ダート向き」
苦手な系統を憶えておくことで、取捨選択に困った際に役立ちますね。
-芝1500m-
【馬番】
※コース形態上、以前は圧倒的に「内」有利だったのですが、最近は外枠の馬も積極的に先手を取りに行くことも多く、内の馬は外から被されて、力を出せない馬もいます。
予想の段階で、あまり、内に拘り過ぎると、裏目になる場合もあるため注意が必要。
ただし、外の「差し・追込み」は以前と同じく「不利」
【騎手】 騎乗回数10回以上対象:複勝率順
※こちらも「モレイラ騎手」「福永騎手」に加えて、「ルメール騎手」も好成績。
この条件、「ルメール騎手×藤沢厩舎」は7回出走し、6回馬券圏内という好成績。
このコンビは、この条件では要チェック。
【脚質上がり】
※1200mに比べると「逃げ馬」の複勝率は下がるが、それでも「逃げ・先行」有利に変わりない。
1200mより重要な要素は「上がりの速さ」
瞬発力が求められる条件。
【種牡馬】 出走回数10回以上対象:複勝率順
勝ち星こそないが、「キングカメハメハ産駒」「エンパイアメーカー産駒」の複勝率の高さに注目。
芝1200mでは、見どころ無かったファピアノ系の「エンパイアメーカー産駒」
この距離では、力を出せるみたいですね。
この距離になると、サンデー系も強く「ダイワメジャー産駒」や「ディープ産駒」にも注目。
【種牡馬系統】 出走回数10回以上対象:複勝率順
ミスプロ系を中心に、その子孫の系統たちも好成績。
キングマンボ系といえば、「キングカメハメハ」や「ルーラーシップ」「ロードカナロア」「エイシンフラッシュ」「ワークフォース」などの産駒を表します。
ディープ産駒も狙い目ですね。
-ダート1000m-
【馬番】
※函館のダート1000m同様、外枠のほうが好走率高い。
外枠のほうが、揉まれずスムーズに走れる可能性があり、人気薄を狙う場合でも「外枠」理想。
中山ダート1200mも同じようなイメージですね。
【騎手】 騎乗回数10回以上:複勝率順
※この条件になると、「モレイラ騎手・福永騎手・ルメール騎手」の牙城は崩れ、「三浦騎手」「池添騎手」が台頭。
若手のなかでは「城戸騎手」に注目。
【脚質上がり】
※1000mですから、当然「逃げ・先行」が馬券の中心。
【種牡馬】 出走回数10回以上対象:複勝率順
このカラーリングだけ見ても、わかりやすいですね(笑)
ミスプロの系統が上位を独占し、その中でも「エンパイアメーカー」の本領発揮。
芝1200mでは全くダメだったのに、ダートに替わった途端、驚異的な成績ですからね。
サンデー系では「キンシャサノキセキ産駒」も頑張っておりますが、ミスプロ系の米国スピードにはかなわない。
【種牡馬系統】 出走回数10回以上対象:複勝率順
※芝1200mで苦戦していた「ファピアノ系」や「エーピーインディ系」が好成績。
この表の傾向はすごくわかりやすく、この上位7頭の系統は「スピード色強い系統」と憶えておくだけで、様々なところで使えると思います。
例えば、札幌だけではなく「小倉のダート1000m」や「新潟のダート1200m」でも使えますね。
雨が降って、よりスピード馬場になればなるほど、この上位の系統は力を発揮します。
以上、短距離を中心にデータを紹介しました。
6週間ありますから、平成最後の夏に「札幌開催」で、美味しい馬券をゲットしてくださいね。