繖山の山頂に建つ西国32番観音正寺 | 団塊ジイジの Photo Diary

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先日の西国31番長命寺に続き、今回は32番の観音正寺にお詣りしました。

西国巡礼33番が近づき難所が続きます。

観音正寺は安土の繖山の山頂近くにあります。

安土の石寺楽市から表参道を登るのが本来の参詣ルートです。

このルートだと1200段を越える石段を登ることになります。

今回は一番楽な裏林道コースで寺から600m程の至近距離まで車で行きました。

 

駐車場から約600m程歩きます。

 

この駐車場には東近江の五個荘側からの林道で来ることができ、通行料は600円です。

すれ違いはできないですが、ところどころに回避できそうな場所があります。

 

少し進むと道標が、結神社 1100mとあります。

結神社は五個荘側の登山口で、最も楽なルートと言われてます。

 

観音正寺への参道。

お寺にお勤めの方々はこの道を車で、参拝者は歩きます。

 

途中に見かけた奥之院の磐座。

 

大きな岩が彼方此方にゴロゴロしています。

 

途中に南側の視界が開けます。

湖南、湖東の平野部を眺望。

 

途中 石垣に遭遇します。

お寺のある繖山山頂一帯は佐々木六角氏の居城観音寺城のあったところです。

この石垣もその一部でしょうか?

 

ネズミ石と書かれた大きな岩。

 

お寺が近づくと南側の視界がさらに開けてきました。

 

こちらが表参道の石垣です。

1200段の石段を登ればここに出ます。

石段の途中まで登れる林道があるようで、

そこからも400段の階段が待ち構えているようです。

 

書き忘れていましたが、登山口の石寺、最初の楽市が開かれた場所だそうです。

 

この奥に本堂があります。

場所は安土、駐車場は五個荘です。

由緒ある地名も安土は近江八幡市、五個荘は東近江市となっています。

 

露座の仁王様。

 

聖徳太子様。

近江の平野部を背景に立っておられます。

観音正寺も聖徳太子の開基と伝えられています。

 

近江には聖徳太子が建立したと伝えられるお寺が48もあるそうです。

聖徳太子が近江にこられたかどうかはわからないですが、

太子信仰が盛んな地域だったのでしょう。

 

本堂(観音堂)。

中には巨大な千手観音座像が安置されています。

 

本堂は1993年に火災に遭い、御本尊ともども焼失しました。

焼失前の観音堂は、明治になって彦根城より欅御殿を移築したものでした。

御本尊の十一面観音像は聖徳太子が掘られたものと伝わっていました。

 

現在の像は、インドより特別のはからいで輸入した白檀に彫られた巨大像です。

一見の価値はあります。祈りを捧げながらもじっくりと見させていただきました。

 

本堂外陣の様子。

 

本堂東斜面に積み上げられた石群。

これも圧巻です。

 

本堂から参道を眺望。

大きな幟には「南無日本教主聖徳法王」とあります。

太子信仰の片鱗を見た思いでした。

 

次回に続きます。

2023-12-23 観音正寺にて