今回も、三河湾の某離島に。

ポイントに入りしばらく竿を振ってみるが、反応はない。
うーん。
すると、何やら妙な気配が。
気づくとワタシ、たくさんの鳥たちに囲まれているではないか!
写真では分かりづらいが、推定20羽ほどもおり、恐ろしげな鳴き声を上げながらワタシの頭上をくるくると旋回している。
しかも彼ら、なんだか強そうな猛禽類である(トンビだろうか?)。

なんだなんだ、何だと言うのだ?
・・・ひょっとして、これが噂に聞く「オヤジ狩り」というやつか?
や、やるってのか?
面白い、かかって来いや!!
と、財布の中から500円玉を取り出した(それ以上高価なものは持ってない)ところ、
どうやらトンビさん達、岸に打ち上げられたイワシを狙っていることが判明した。
・・・君たち、命拾いしたね。

さて。
その後、釣りの方はどうなったかと言うと、全然釣れない時間が4時間ほど続き、諦めて帰ろうかと思ったその瞬間。
突然ロッドに伝わる重量感と生命力、チリチリと唸りを上げるリール。
キター!
しかも、デカそう!
グイグイとラインを引き出し、なかなか水面に浮上してこない。
こんな感覚、久しぶりだぜ。
アドレナリンがドバドバと溢れ出る。
何とか足元まで引き寄せてみると、余裕でキロは超えていそうな見事な魚体が。
うほーっ!
うほほーっ!
と、イカを波打ち際に寄せ、水揚げしようとエギを掴んだ(※ギャフを持っていなかった)次の瞬間。
波に煽られたアオリのゲソからカンナがスカッと外れ、イカ様は「ばいばいきーん」と、海の彼方に消えていったのであった。
・・・お、お元気で。

その後、傷心のオッサンがしばらく立ち直ることができなかったのは言うまでもない。
おわり。