先日、某コンビニに立ち寄ったところ、お酒コーナに泡盛を発見。

最近は、内地のコンビニでも普通に泡盛が売っているのだ。

しかしその泡盛、何か違和感が。

手に取ってみると・・・

日焼けのためかラベルの劣化が激しく、を基調とした華やかなはずの「久米島の久米仙」が、なんとも貧相な感じに。
どこかに捨てられてたんじゃないかと疑いたくなるような、その風貌。
それにしても、あまりに古い。
古い。
むむっ?
これは・・・

もしや・・・・・・?

と、裏側を確認してみたところ、

詰口年月日、2017.10.13!

7年前の泡盛が!

愛知県のコンビニに!!

まじかっ!?

そんな奇跡が!!!!????


・・・

何故ワタシは、こんなに興奮しているのか。


一般的に泡盛は、年月をかけて寝かせる(熟成させる)ほど旨くなると言われており、3年以上熟成させたものを古酒(クース)と呼んでいる。

クースは一般酒に比べ、香りはバニラのように甘く、味もカドがとれて深みが増し、それはそれは旨い熟成酒となる。

さらに泡盛は、瓶のままでも勝手に熟成してクースになると言われている。

・・・と言うことは、この7年前の泡盛。

既にクースになってんなんじゃないの?

専用瓶できちんと温度管理されて作られたクースを養殖ものだとしたら、放ったらかしにされてここまで生き残ったこの泡盛は、

野生のクース

とでも言うべきか。

野生のクース!

めっちゃ旨そう!!


ということで、迷わず購入。

グビッとやってみる。

と、

うーん・・・

思ったとおり、旨い・・・

もともとが30度の酒なので、一般的なクースほどの深みはないのだが、甘みは明らかに増している。

スッキリと甘みの、程よいバランス。

思わず、杯がグイグイ進んでしまう。

7年間、この泡盛に何があったのかは計り知れないが、君の7年は決して無駄なものではなかったぞ!


世の中には、同じように日の目を見ない野生のクースが、まだまだ沢山存在しているのかもしれない。

酒屋に行くことがあったら、そんなクースを探してみるのも面白いかもしれない。


おわり。