【再アップ】ささくれヤスシのピュア過ぎる恋 ③ | あなたの日々を感動で彩るヤスコロリのブログ

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福岡市在住 ヤスコロリ 人生は誰かからの借り物じゃない。自由で自分らしい「真実の自分」を取り戻して、最高の人生を送りたいあなたにお金や人間関係や心の怖れを超えて前に進む生き方、あり方を、毎日感動的に発信しています

 

 

こんにちわ

ヤスコロリです

 

 



 

 

 

昨日の動画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒカル君の家には

色んな人たちが

出入りするようになっていた

 

 

 

 

 

私はほぼ毎週

ヒカル君の家に

通っていたが

 

 

 

 

 

行くたびに

毎回知らない顔があった

 

 

 

 

 

今になって思えば

ネットのない時代に

ほぼ手書きのビラだけで





あれだけの人を

集められたのは

すごいことだと思う

 

 

 

 

ヒカル君の中では

「まだまだ全然」

だったみたいだが

 

 

 

 

10代から一人で

活動してきた

ある種の覚悟を持った

ヒカル君の放つ魅力が

 

 

 

 

 

きっとビラからも

伝わったんだろうと思う

 

 

 

 

かくいう私も

そんなヒカル君の

かけた網に

まんまとさかかったわけだが

 

 

 

 

しかし何度通っても

ヒカル君が具体的に

何をやりたいのかが

見えてこなかった

 

 

 

 

それほど行動的な

人じゃないんだな

ということが

だんだん解ってきた

 

 

 

 

ヒカル君は平和的な

人間だったが

気分が塞ぎがちな時は

私と一緒に居ても

全然喋らなかった

 

 

 

 

 

みんなで集まって

日本や海外の思想家の

難しい話をしている時に

 

 

 

 

 

私が感覚だけで発言すると

ヒカル君が苦笑して

スルーされたりもした

 

 

 

 

私は

テレビと人の噂話ばかりの

美容室の人間関係に

うんざりしていたが

 

 

 

 

 

ヒカル君の家に集まる人たちの

「俺たちは特別だ」

という雰囲気も苦手だった

 

 

 

 

結局私は

新しい仲間の中にあっても

「浮いた」存在になっていた

 

 

 

 

 



 

 

 

 

仕事をして

休みの前の日に

ヒカル君の家に行き

朝までいて

帰ってテレクラに電話する

 

 

 

 

そんな生活をどれくらい

続けていただろうか

 

 

 

 

美容室では

面倒くさいキャラなりに

少しづつ周りから

認められるように

なっていた

 

 

 

 

死ぬほど不器用だが

その分死ぬほど

練習していたので





その姿を見てくれていた

センパイが

私を評価して

くれるようになり

 

 

 

 

完全に干された状態を脱して

徐々に仕事を 

任されるように

なってきていた

 

 

 

 

 

ある休日の午後

 

 

 

 

私はふと

まるで「降りてきた」

かのように

 

 

 

 

オシャレな友達と

彼女を作ろう

 

 

 

 

と思いたった

 

 

 

 

 

「シティー情報福岡」

という雑誌を買ってきて

天神のクラブ情報を調べ

 

 

 

 

持っている服の中で

「出来るだけソレっぽい」

やつを選んで

 

 

 

 

日産サニーで

夕方の都市高速を

天神方面に向かった

 

 

 

 

 

大名エリアの

出来るだけ人が集まりそうな

大きなクラブを

選んで入ったら





外国人のスタッフが

驚いたような顔をした

 

 

 

 

店内に誰もいないことに

私も驚いた

 

 

 

 

「クラブ」という場所が

夕方の早い時間に

行くような場所じゃない

ということも

私は知らなかった

 

 

 

 

それでも外国人のスタッフは

(たぶん営業時間前だったけど)

ドリンクを作ってくれて

色々話をしてくれた

 

 

 

 

音楽の話は

チンプンカンプンだったが

私は、なんかオシャレっぽい

会話をしている

自分に満足した

 

 

 

 



 

 

 

 

店を出ても

まだ時間は早かった

 

 

 

 

そういえば

北九州の友達に

一度だけ連れていってもらった

オシャレなレストランバーが

近くにあることを思い出した

 

 

 

 

店に入ると

美人の女性スタッフが

「あっ」という顔を

したので会釈した

 

 

 

 

北九州の友達とは

同級生だという

男性スタッフが

奥から出てきて

久しぶり。と言われた

 

 

 

 

普段は絵を描いているという

その男性スタッフは





ずいぶん前に

一度来たっきりの

私のことを

よく憶えてくれていた

 

 

 

 

 

少し話してから

マッキーね。

マキハラだから

 

 

 

 

そういって奥に入っていった

 

 

 

 

「マキハラ君は

独特な人が好きだからね」

 

 

 

 

美人のユミねえさんが

微笑みながら

私に教えてくれた

 

 

 

 

 

 つづく





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