毎月1人、2人と送り出しております | バイオリンの先生の日記帳

毎月1人、2人と送り出しております

退会というとネガティブな印象ですが、決してネガティブなことではないです。


「バイオリンが心底嫌い、2度と触りたくない!」というならかなりネガティブで、私を含めて周りの大人の罪は深いと思います。


しかし、長い人生ではちょっと休みたい時もあるでしょうし、ましてや、成長して「自分の音楽の場や付き合い方を見つけたのでレッスンは辞める」というなら、それは大人になった証拠だと思います。この場合は、私の役割が終わったと思っていて、みんなには色々なことに縛られずに、むしろこれから音楽の世界を広げて欲しいです。


4月から毎月1人ペースで卒業していますが、別れ際にどんな言葉のやりとりがあるかで、私にとっても自分のやってきたことの振り返りになります。


私の役目は、「音楽をただの苦行に終わらせず、細くても良いから次のステージに繋げる」ということにつきます。


音符音符音符音符音符音符音符


小5まで個人教室で習われていた生徒さんで、お母様が私のブログを読んで中学入学と同時に荒木クラスになった姫。


よく練習して真剣にレッスンを受ける素晴らしい生徒さんで、4月の発表会ではベートーヴェンのスプリングソナタを素晴らしく演奏し、3年間教えまして、姫ともすっかり仲良くなりました。


この春から高校生で学校の弦楽オケ部に入りまして、学校も遠く部活も忙しく、レッスンは続けられなくなりました。


でも、自分の音楽の場を見つけましたね!

音楽が心底好きな生徒さんでしたから、ずっと続けいくでしょう。


1人で通っていたのでお母様とは最初のレッスン以来ほとんどお会いしたことがありませんでしたが、最後にLINEでメッセージをくださいました。



私にとって、とても励みになる言葉でした。

お母様はレッスンについてきてはなかったので、姫がお家でレッスンのことを話してくれていたんですね!


いくつになっても、こんなこと言われたら嬉しいものです。


30年教えて来たので、長短ひっくるめて延べ300人くらいの生徒さんと関わって来ています。

初めの頃は良くない別れ方もしてしまったことも多々ありましたし、なんとか引き止めようと手紙を書いたりしたこともありましたが、10年目くらいからは別れ方が上手くなりました。

その成果なのか、卒業後も顔を出してくれたり、友達を紹介してくれたりする方が増えました。


最近ではインスタなどがあるので、びっくりするような成長ぶりを見る、嬉しいネット再会もありますよ!


皆が音楽を好きでいつづけてくれたり、色々な方面に活躍してくれたりしているのは嬉しいことです!


私も、頑張ります!