ビオラのレッスンでの出来事 | バイオリンの先生の日記帳

ビオラのレッスンでの出来事

今日は高校生の生徒さんが、調布国際音楽祭のフェスオケのオーディションのビオラパートの課題をレッスンに持ってきまして、幻想のオケスタや、バッハのチェロ組曲3番アルマンドなどを聴かせてもらいました。


(生徒さんは昨年も出演しました!)



前の日に、私の幼馴染のプロオケチェリストに2時間もレッスンを受けてきていて、レッスンの最初にアルマンドを聴かせてもらったら、前回のレッスンで聴かせてもらった演奏とは別人!

音楽の随所に友人チェリストの幻が現れて、まるで本人いるかのようでした。


ティーンズのスポンジ吸収力、なんなんでしょうか?!∑(゚Д゚)


生徒さんはちゃんとレッスン料を準備して行ったそうですが、友人は『もらうなら千香ちゃんにもらうから、いらないよ!』と言ったそうで、飲みの誘いと解釈いたしました(笑)


それにしても、子供時代に良いもの、本物に触れるというのは、こんなにも大切なことなのだなぁ!と感じるレッスンでした。


触れたものを丸っとそのまま吸収する能力は、大人になればなるほど失われていくものです。


現代は子供達が自由な発想で行動する時間はどんどん減り、代わりに机にかじりつく時間が増えていますが、何十時間机にかじりついたところで、1時間の本物に触れる体験には敵わないものだと、身をもって体験。

臨界期のあることは、その年代にちゃんとやっておかないと、取り返しがつかない差となって大人になった時に現れるんだと思います。


バイオリンは勝負事ではないので、コツコツやっていれば全員に色々な体験をするチャンスがあります。


来週は、2月の京王百貨店での演奏を聞いてくれた方から依頼されて、桜ヶ丘の子供達の何人かが、稲城市の老人ホームに演奏にいきます。


こんなふうに、社会と繋がる経験があちこちに転がっていて、『芸は身を助く』というのは本当だな!


と感謝です!