竹澤恭子先生の公開レッスンをクラスに活かす | バイオリンの先生の日記帳

竹澤恭子先生の公開レッスンをクラスに活かす

26日の竹澤先生のレッスンは上級生向けのモーツァルトでした。

それをクラスの生徒さんたちに還元しようとしているのですが、先生の言い回しがうまくてとても役に立っているのが、『のり巻きののりみたいに!』です。


左手がパタパタしてしまって、手が開いて4の指があっちに行ったり、くるんとまるまって潜ったりしているのを、『指板に対して、のり巻きを巻くように、指をまあるくかぶせておく!』とおっしゃっていたんです。


今日、こぎつねを勉強中の初歩の子がキラキラ星のおさらいをしている時に、『左手はのり巻きののりみたいに巻いて準備しておくんだ』というと、いつもはどうしてもちょっと遠くから飛びついているキラキラ星の3の指のところを、すごく近くから綺麗にポンと押しました。


のり巻きパワー!!(//∇//)


指導する上で1番必要な能力は、難しい曲を弾きこなせる技術ではなく、言語化する力です。

目の前で起こっていることを素早く判断して相手にわかりやすくまとめて言語化して伝える、これの繰り返しです。


私が毎日ブログを書くのも、仕事の上では言語化の練習、要は『教えるための練習』になっています。


竹澤先生のレッスンのわかりやすさは、相手に伝わる言葉で言語化する能力の高さなのだと、感じました。


そして、言語化する上での表現の幅を広げていくには、音楽以外の教養や、バラエティに富んだ経験をすることがとても大切だなぁ、と実感できました。


指導者も、日々精進ですね!