孫弟子にも慕われている師匠 | バイオリンの先生の日記帳

孫弟子にも慕われている師匠

5月7日の師匠の追悼コンサートには、私の生徒さん達もたくさん来てくれます。


師匠は引退した後も、孫弟子たちのために合宿にスイカを持って遊びに来てくださったり、グループレッスンをしてくださいました。




上の写真のオレンジの服の小さい姫ももう中学生になって、今回コンサートに参加してくれるのですが、お母さんが「スイカの先生」とおっしゃっていて、確かにこの年代の子達にはスイカのおじいちゃんだろうなあ!と思いました。



孫弟子にまでこんなに慕われる師匠は、やはりすごいです。


そして昨日、私が指導者になりたてで、まだ中大生と掛け持ちで二足の草鞋で教えていた頃の、本当にはじめの一歩の頃の生徒さんM子ちゃんから、参加の連絡が!!


彼女は美大の日本画を卒業して、京都で染め物職人になるまでの間、ずっと上馬教室に通ってくれていました。

その後も、お着物のイベントで着物姿でヴァイオリンを弾いている写真など見せてもらったりしましたが、最近は弾いていないようで「先生にお聞かせできる演奏ではないですが、練習します!」と嬉しいメッセージ。

M子ちゃんのおじいちゃんは趣味でヴァイオリンを作っていて、M子ちゃんはずっとおじいちゃんの手作りヴァイオリンでした.

おじいちゃんの楽器は今も私の生徒さんが使っています。


M子ちゃんは最初は師匠のクラスに入門したのですが、師匠が、私のクラスを開設するにあたり、上馬教室の始めたばかりの自分の生徒さんを4人ほど私のクラスに移して下さって、彼女はそのうちの1人でした。


大ベテランからまだ大学生の私のところに快く移籍してくれて、しかもずっと家族ぐるみでクラスを支えてきてくださいました。


プロカメラマンのお父さんがいつもボランティアで集合写真を撮影してくださっていました。



こちらは生徒さんが20人になったので、初めて師匠から独立して自分のクラスだけで発表会をした時の思い出の集合写真。


ジャンルを問わず、仕事というのは人の縁で成り立っていると思います。

どんなに技術があったところで、人の縁がなければ全て宝の持ち腐れです。

この頃、指導者としてはまだ見よう見まねしか出来ない技術不足の私でしたが、それでもお月謝を払って『この新米先生のクラスを育てていこう!』と張り切ってくださった親御さん達のご縁に恵まれて、ここまで来れていることを、師匠のコンサートを通じて再確認しています。


追悼コンサートは良い会にしようと運営の門下生一同も張り切っています。


そしてこのコンサートのおかげで、懐かしい方々とのご縁がたくさん復活して、これも師匠のおかげだと感謝です!