蛍の光 | バイオリンの先生の日記帳

蛍の光

ハワイなら何でも好きかと言うと、ダメだったこともあります。
それは大晦日から新年を迎えるときです。
私は年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞いて、おごそかに心静かに新年を迎える日本の正月が大好きだからです。

ハワイでは、年末から花火の入手が困難になります。
みんな年越しと同時に花火をあげまくるのですキラキラ
しかも、全然きれいじゃない、音ばっかりの・・・
そして、翌日には火事メラメラの話題でもちきりになったりします・・・汗

ま、最近は日本でも似たようなものですよね!

先日の上馬のグループレッスンでびっくりすることがありました。

五月の発表会の中学生以上の部で、最後にバイオリンの四部合奏で「蛍の光」をやろうと思い、楽譜を配りました。
そしたら殆どの子が知らないんです!!
スーパーで閉店前に流れる曲といって、やっと「あ~、あ~、あれか!!」

卒業式に「仰げば尊し」や「蛍の光」を歌わずに、ポップスを歌うらしい・・・
皇室御用達のあの学校に通っている子だけが、「蛍の光」を歌うといっていました。
歌詞の意味まで教わったそう。

景気のいい曲で、みんなで盛り上がるのもいいんだけどね~。
蛍の光はメロディーは日本の曲ではないけど、ホントに詩も素敵な曲で、卒業の日をむかえ、ひとりひとりが厳かな気持ちで新しい門出を決意するのにとてもいいと思うんだけど・・・

日本人って昔から、戦に行く前日とかも、呑めや歌えや「エイエイオーっ!」とかじゃなくて、気持ちを静めて静かに決意していたんじゃないの??
なんか、そういうのを大事にしたいな~。
残念だな~。

せめて、発表会ではいい音色で厳かに弾きましょう!