1/8サイズのバイオリンでビデオレッスン | バイオリンの先生の日記帳

1/8サイズのバイオリンでビデオレッスン

にしやんが、自分のブログに「シャコンヌ(ビタリー作曲)」の練習演奏をUPしているよ!

昨日演奏してもらったお礼に、ビデオでも直りそうなところをポイントだけ公開レッスンします。
うちは、楽器禁止マンションなのですが、下の兄ちゃんは昼夜を問わずキーボードをバンバン鳴らすので、私も1/8サイズ(年長さんくらいの子が使うサイズ)のバイオリンならちょっとぐらいいいか~!と思って、ちっちゃいバイオリンで弾いてます!音程があたらないのは指が入りきらないせい、ということにしておいて(笑)
家のくつろぎモードなので、すっぴん&ユニクロの部屋着で失礼!!

にしやんは高1のとき、七巻で私のクラスに変わりました。
初めてのレッスンで、バッハのコンチェルトの2楽章を、30分で2小節しかレッスン出来なかったころのことを考えると、すばらしい上達振りだと思います。

にしやんの課題は拍子とリズムですね。これが楽になれば、音楽に集中できます。

まず、シャコンヌは古い3拍子の舞曲なので、ゆっくりの部分も、速い部分も常に3拍子の拍感がないといけません。音はだいたい並んでいるのに、全曲通じてこれが足りないです。
非常に平面的な拍の使い方をしてしまっていますね。

三拍子は一拍目で深く落ち、二拍目はそのまま地面を進み、三拍目で空中に上がって、また1拍目に落ちていきます。
これが出来ると演奏が立体的になります。
にしやんの演奏は三拍目で充分上がってないので、1拍目に落ち切れません。
結果的に三拍目が短くなって呼吸が浅くなってしまい、一拍目が平坦になってしまいます。
私の拍のとり方と比べてみて!



二つ目は音符の区切り方です。国語でいう文節や段落ですね。これは、必ずしも拍にあっているとは限りません。にしやんの演奏は最初から最後まで区切りがあいまいになってしまっていますね。
例えば、にしやんの映像の0:45、2:00のあたりは、文節の区切り方がおかしくなっています。日本語で言ったら、「おはよ、うございます」みたいな感じ。
また、シャコンヌやラフォリアは変奏曲といって、一つのテーマをいろんな形にして何度も演奏していきますから、段落がはっきりしているのですが、いまいち分かりづらいですね。
みんなが最初に習う「キラキラ星変奏曲」がそうですね!

あと、これは単純ミスだけど、5:10あたりで一拍少なく弾いているところがあります(笑)耳コピーはやめて楽譜を確認しましょう。





5:20はアップボウの3連符をキチンと自分で聞き取れる速さで弾きましょう。

6:45の一番難しいところは、音が高く飛ぶ前の3つの八分音符が慌ててしまって、ハイポジションに飛ぶ時間を稼げてないので、3つの八分音符をしっかりと弾いてから、あわてずに移りましょう。

ここは私もさらわないと弾けないので、映像はチョビットガーン



では、細かいところの根掘り葉掘りはレッスンの時にね!!