進度 | バイオリンの先生の日記帳

進度

スズキメソードはみんな同じ教本を使って、勉強していきます。
教本は1巻から10巻まで。
すると、どういうことがおこるかというと・・・

早く進む人と、ゆっくり進む人が出てくるわけです。

さらに、何がおこるかというと・・・

早く進むひとのほうが「偉い!!」みたいな風潮が生まれるわけです・・

スズキ自体がちょっとそういう傾向がありますね。
同じレベルの演奏だと、年齢の低い子どものほうが評価が高い。
もちろん、すばらしい演奏をするんですけどね。

練習不足で進度が遅くなるのと、すごく練習して早くなるのは当然なので、おいといて・・・
同じくらい練習してても、早い遅いはあります。
そのうえ、練習してない人が早かったり、練習しているのに遅かったりもします・・

それは、「勘のよさ」とも言うのでしょうか・・新曲をあっという間に弾けてしまうお子さんがいます。(音を並べるというレベルで)
とくに、兄弟姉妹でバイオリンを習っている下のお子さんに多いです。
抜群のバイオリン的センスがあるのですね!
曲が弾けてしまうとすっかり飽きてしまって演奏がすぐ雑になってくるので、私も次の曲を与えます。
結果的に曲が早く進みます。

反対に、新曲を弾けるようになるのに時間のかかる人がいます。コツコツ練習するのですが、ちょっと不器用な感じで1曲しあげるのに時間がかかってしまいます。でも、こういう人は言われたことを丁寧に、ひとつひとつクリアしていきますね。
そして、一つの曲を長く与え続けても、あまり飽きると言うことがありません。
結果的に曲がゆっくり進みます。

みんな、「うさぎウサギとかめカメ」のお話知ってる??
知らなければ本をよみなさい。
最後に勝つのは誰か考えてよ!

能力は磨かないと宝の持ち腐れ!
練習しているのにゆっくり進む人は誇らしいことなので、気にする必要なし!!
むしろ一曲をやる気を持続して長く練習できることは、能力と思うべし!