動物も植物も、この地球上に生を受けて、生き延びて行く、ただ一つの目的は、自分の遺伝子を残そうということだけ・・・・

そのために、獣も鳥たちも昆虫も魚も、樹木や花や草など、あらゆる植物も必死に生き延びようとしているのです。

でも、なぜか人間だけが、それも先進国の比較的豊かな人間だけが、自分の遺伝子を残すことに、あまり興味がなくなってしまったようなのです。

なぜなんでしょうか。

なぜだと思いますか?

「恋とは、だれか気に入った異性と二人で旅に出るようなものだ。

すべてが順調に行って、終点までたどりつけば、たぶん結婚という新しい人間関係、新しい世界が待っているのかもしれない。

でも、旅の途中で、一方が途中下車したり、振り落とされたり、あるいは、二人で旅をやめたりして、終点までたどりつくことはあまりない」というようなことをどこかで読んだことがあります。


わたしもこの恋のたびに何度か出発したことはあるけれど、いつも自分が途中下車したり、振り落とされたり、または二人で旅をやめたり、そんなことばかりでした。


どこかタイミングが悪いのか、すれ違ってしまうんですね。


これは、もう10年以上前に、相談を受けた30代の女性の証言です。

実際、タイミングが悪いのではなく、もっと違うところに問題があったんですね。

ちょっと違う視点から見てみれば、すぐにわかることでした。



「学生時代にカレシができ、4年ほど付き合っていました。

その彼と別れてからは仕事が忙しくて、また仕事も面白くなったためもあって、特定の男性とは付き合うことなく、過ぎていきました。

ところが、28歳の時、忘れもしないことに出会ったのです。

その日、会社で、なんとなくみんなで飲みに行く話をしているようだったのですが、私には声もかからないうちに、部の若手の大部分のものが一斉に帰りはじめたのです。


そんなこと初めてだったので、そんな若手の社員を見ていると、彼らといっしょに行くのは、学校を出て、会社に入ったばかりの若い女の子ばかりだったのです。

私はそれまで、そんな若い女の子のことなど、考えてもいなかったし、実際ほとんど見てもいなかったような気さえします。


私はなにかはしゃぎながら連れ添って帰っていく彼女たちを見送りながら、

・・・・・あの人たちから見れば、私はもう若くないんだ・・・・・と、心の中でつぶやいていました。


私は初めて残酷な現実を突き付けられた気がしました。

それまで、自分はまだまだ若いから、大丈夫って、勝手に思っていたんですね。


それまでは考えもしていなかった事態だったのですが、それからも私はそれまで通り仕事中心の生活を続けていました。

会社をやめたのは今年の春です。

こんな生活を続けていたのでは、本当になにも起きない、と思ったからです」

   (当時33歳、女性)


この証言はもう10年近く前に、私のところに相談に見えた女性が語ったことです。

このような女性は今、日本中にあふれているのではないでしょうか。