「原発ゼロへ大転換を。④増え続ける核のゴミ | あらき大樹のブログ

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 ④増え続ける使用済核燃料(核のゴミ)

 

 原発を稼働すれば使用した核燃料は当然増えていく。しかしその処分先は決まってない。

 使用済み核燃料は、全国原発施設内に冷却保管されているが、冷却し続けなければならない。

 

 福島第一原発4号機は、東日本大震災にともなう津波により電源を消失し貯蔵プールに保管されていた使用済核燃料を冷却出来なくなり、水が蒸発し、燃料が露出し、水素が発生して爆発した。

 つまり全国の原発でその危険性があるといえる。

 

 使用済核燃料(棒)は毎年1000トン増え続ける。もう少しで保管場所がなくなるのだ。

 

 資料)たまりつづける使用済燃料棒地図

http://www.otsukishoten.co.jp/files/genpatsu70-73.pdf

 

 使用した核燃料は、再処理工場(青森県六ケ所村と茨城県東海村)にて、再利用出来るようにプルトニウム・ウランを抽出し再利用出来るようにする。しかし処理しきれないためフランス、イギリスの施設に再処理を依頼している。

 

 使用済核燃料は、高レベル廃棄物であり、ガラス固化され30~50年たって深さ300m以上の岩盤中に埋めて、10万年以上保管し続けて最終処分するという。

しかし、これを埋める場所はまだ決まっていない。

 

 

フィンランドでは、世界初の、高レベル廃棄物の最終処分施設「ONKALO(オンカロ)」を建設中だ。(動画は5:00位から)

 https://youtu.be/IDDwGNGJwxM

  

出典:フィンランドの放射性廃棄物最終処分場「オンカロ」 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

 

 オンカロはフィンランドの小さな島に建設中。10万年後、この島はどうなっているか、誰が住んでいるのか、危険だと表示しなければならないが言語は何か、間違って掘り起こしたりしないか、再び氷河期が起こり地質変動にも耐えられるのか、廃棄物の盗難をどう防ぐか、地下水や水滴等によって放射能漏れは10万年起こらないか、などの議論がなされている。

 上記の動画によると、オンカロは2020年までに建設し、100年かけて1万2000トン最終処分する、そして10万年管理だ。

 

高レベル廃棄物は、世界に約25万トンあり、日本は現在でも1万6000トン以上保有している。さらに毎年1000トンずつ増えていく。

 

 さらに、高速増殖炉「もんじゅ」は故障ばかりを繰り返し、2016年廃炉が決定。、核燃料サイクルは破たんした。

 

 どう考えても日本において原発を続けることは不可能だ。

 

 使用済みの核のゴミを出し続ける原発を、これ以上続けることは未来のためにしてはいけない。

 

 

 

⑤につづく