②増え続ける汚染水
原発事故は、放射性物質を拡散し、汚染は広範囲で被害は甚大だ。まさに国の存亡にかかわる問題といえる。
もし、福島第一原発がテロの標的になったら、水素爆発で吹き飛んだ建屋は、堅牢な建物ではないため容易に攻撃可能だ。もし米国で起こった9.11のようなテロが福島第一原発で起これば大爆発を起こし東日本は壊滅する。集団的自衛権を行使し海外派兵などしてしまって怨みを買うようなことがあれば即標的になるだろう。
現在の福島第一原発の様子
https://www.youtube.com/watch?v=1aOnmqi_kX4
また現在も、事故を起こした原子炉に残る溶け落ちて固まった核燃料(燃料デブリ)を冷やし続けるために放射性物質を含む汚染水は毎日220トン増え続けている。昨年9月で約900個のタンクに94万トンの汚染水が貯蔵されている。その8割の75万トンが放出基準値を超えており、基準の最大2万倍の放射性物質を含んでいるため、海洋排出処分するには再処理が必要だ。
汚染水を作りだす原因の燃料デブリを取り除くことは非常に困難で何年かかるか分からない、つまり毎日220トン。
福島第一原発はアンダーコントロールなどとは言えない。
原子炉から溶け落ちた核燃料の塊を取りだし、封じ込めるまで汚染水は増え続ける。
現場では、まさに決死の覚悟で事故原発との戦いが日々続けられている。
その③続く