○書評 21冊目 夜のピクニック
○恩田陸
○新潮社
○青春もの、学園もの


「蜜蜂と遠雷」を読んで、恩田陸さんの文章が好きになった。今作は、吉川英治文学新人賞と、本屋大賞を受賞していて、気になっていた。


○あらすじ


北高の夜間歩行祭当日。西脇融は、親友の戸田忍と一緒に歩く。途中で、甲田貴子と、その友達2人と会う。融と貴子は「似てる」という理由で、付き合っていると噂されていた。お互いに否定するのだが。2人には、隠された真実があったのだ。その事実は、歩行祭を通して、明らかになっていく。


○書評 : 80点です。


高校生の青春が描かれた作品。融と貴子の心の葛藤が、丁寧に描かれている。心境の変化も、時間とともに変わっていく。展開としては、大きな内容ではないが、心の葛藤をドラマというなら、瑞々しいドラマとなっている。


○こんな人におすすめ

⚫︎青春のストーリーに、興味がある人。

⚫︎心地よい結末を、期待する人。


○本音

⚫︎前半は、歩行祭のことが延々と描かれていて、少しだるかった。

⚫︎恋愛話も含まれていて、楽しめた。


○文章の相性 ☆☆☆☆


○シナリオ、脚本メモ

主人公は、融と貴子。物語は、この2人の視点で、描かれる。「いい作品には謎がある」物語に必須の「秘密」が、融と貴子の間である。誰にも、話したことがない秘密が。