第4回、荒川君の商業印刷校正講座です。

今回はカレンダー校正について。

 

X(旧Twitter)を見ていたら、29日が2つあるカレンダーの話をみつけました。

29(肉)の日が複数ある~↑。

みたいな笑い話になっていましたが、こんなんやらかしたら、自分は引退を考えます。

 

そこで今回は、誰でもできるけど、その気の緩みが原因で見落としやすいカレンダー校正についてです。

 

カレンダー校正、自分が教えられた方法は、以下の通りです。

①始めにその月の「1日」と「最終日」が、正しく入っているかをチェックする。

ここでいう正しくとは、ちゃんとした曜日に、ちゃんとした色で入っているかです。

2024年3月なら

 

日 月 火 水 木 金 土

□ □ □ □ □

□□□□□□□

□□□□□□□

□□□□□□□

□□□□□□□

31

※丸数字って20までしかないのね。

 

②次に「休日」が正しく入っているかをチェックする。

ここでいう正しくとは、ちゃんとした日付が、ちゃんとした曜日に、ちゃんとした色で入っているかです。

 

日 月 火 水 木 金 土

□ □ □ □ □ 

□□□□□□

□□□□□□

□ □ □ □ □

24□□□□□□

31

 

③「1日」から「最終日」まで、連番になっているかのチェックをする。

これで、日付がダブったり、ヌケたりすることはありません。

 

日 月 火 水 木 金 土

□ □ □ □ □ ① ②

③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨

⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ ⑯

⑰ ⑱ ⑲ ⑳ 212223

24252627282930

31

 

②の作業は、休日は日付の色を変えているカレンダーが多いので、色のチェックにもなります。連続で同じ色を見ているので、違いに気がつきやすい。

土曜日も色が違う場合は、「土曜日」に入らなければいけない日付がちゃんとカレンダーの土曜日にいるかのチェックをします。

 

②の作業では、カレンダーを縦に見ることになるため、校正時のヒューマンエラーが起こりにくくなります。

 

③の後の作業として、六曜とかが必要な場合はまた別にチェックをします。

 

カレンダーは、誰でもできる校正ですが、見落としたときの破壊力がヤバいので、2見以上で校正するのが推奨です。誰でもできるから、注意力を下げてしまって見落としやすいんだよね。