帰ってきたらトイレの電気がつかなくなっていた。

 

引っ越してから5年目、ここの情報だと「白熱電球の寿命は1,000~2,000時間程度」らしいので、

1日1時間点灯として約1,500日。4年で切れる計算。

今いる家は引っ越して5年なので、前任者込みで大往生である。

 

電球買うのにあたふたするのは素人のすること。

荒川はそういうのも詳しい人間なんだ。38年も生きていると不測の事態にもちゃんと対応できる。

大切なのは電球の●W形。これによって電球の大きさが変わるので、

間違えると収まっていたガラス球の中に入らなくなってしまう。

 

写真を見ると40形と書いてあるがこれがサイズである。

さすが商業印刷出身。チラシで何度もリスト校正したわ。

 

ちゃんと電球の写真を撮って「いなげや」に出陣。

家の買い物すると、ついついオヤツとか買っちゃうよね。

金麦500mlを2つ買い物かごに入れ、言い訳のために嫁用のほろよいと本搾り(レモン)も入れておく。

そして本題の電球を探しに店内をうろつくが、、、

 

あぁ、そういえば「口金サイズ」見てくるの忘れたわ。

 

口金とは電球のネジの部分。ソケットに刺す部分っていって伝わります?

さすが商業印刷出身。チラシで何度もリスト校正した。

知りたくなって初めてわかる、あの情報の重要性。

 

座右の銘は「そそっかしいこと風のごとし」の荒川としては、こんなピンチなんて何度も経験済みなわけで、

これでであたふたするのはアマチュアのすること。さすがに38歳荒川君。こんな程度の修羅場は何度も乗り越えてきた。

 

一度家に帰って電球調べてから「いなげや」に戻るのもシャクなので、(買い物カゴの商品戻すのも面倒だし)

ここはいっちょ賭けようじゃないか。ということで架題の話ですよ。

 

記憶を頼りにすると、E26の単語は目に覚えがある。E17もなんか見た記憶がある。

他のE14とかE12とかE11とかは、咄嗟に聞かれたら「あぁ、アレね?」ってその場は答えて、

後でGoogle先生に聞くくらいの認知度。つまり知らない。

嫁にはバレてるだろうけど、荒川のいう「名前は聞いたことある」は全く知らないと同義語。

嫁も俺と一緒になって5年目。そこらへんはそれ以上踏み込んでこない。

 

結果的に俺がBETしたのは、口金E26。ド安定である。

 

 

どっかのサイトで書いてあったが、日本に普及している口金は、

E26:60%

E17:30%

E11:10%

という事らしい。

大学時代にパチンコをやっていた荒川君としては、継続率60%の実践値を痛いほど知っている。

だから、いくらド安定だとしても油断はできない。

 

家に帰りトイレで電球を交換。点灯したのを確認してから、

嫁に、ギャンブラーとしての荒川を、60%を突破した荒川の興奮を悟られないように、

さらっと「あぁ、トイレの電球切れてたから交換しておいたわぁ」と報告するのである。


男はアホだから、自分の成果は伝えたがる生き物なのだ。