コロナ感染で、売れたものは、マスク、体温計、消毒剤。
それ以外には、園芸用品、清掃関連用品、製菓材料。
いいね。家で、ガーデニングとか断捨離、掃除。お菓子作り…。
そんなリストをみていて、いちばん気になったのが、「ペット生体」だ。
人と会えなくなって、ペットでも買うか…。 あるいは、子どもの相手にとか、おこもり需要に売れているらしい。
私は、ホームセンターやショッピングモールに行ったら、よくペットの売り場に寄る。 一種の定点観測だ。
うさぎを飼っているので、ネコ、イヌではなく、小動物の売り場で、それぞれの動物の様子を観察する。 新顔、売れ残っている子、値下げされてしまった子、エサ、トイレやケージの状態。
残念ながら、ちゃんと世話をしてもらっていないことが多い。 フンで汚れていたり、敷きワラが古くなってたり、飲み水のボトルが空っぽだったりする。
飲み水がなくなっている時は、担当スタッフをとことん探し出して、「水がない」と言って、水を補給するまで見守るイヤなおばさんなのだ。
売れなくて、大きくなってしまった小動物は、新顔と一緒にしないで、別のケージで、値引きされる。 運動不足で毛色が悪くなり、太ってしまっている。
歩けないから、永遠の収容生活。目がドロンとして反応がない。
残念ながら、スーパーの見切り品じゃあるまいし、安かったら飼おうというお客はいない。 いるとしたら、虐待マニア?
たぶん、1か月も経たないうちに、この売り場から消える。 小動物は、イヌ、ネコとちがい、ブリーダーに返すこともないだろう。スタッフが引き取ってくれることもなさそうだ。 どこかで処分される。
最近は、コロナ特需で、たくさんの生体が陳列されている。こころなしか値段も上がった気がする。
この店にいる動物のうち、一体、何パーセントが命を全うできるのだろう。
動物の「命」なのだ。 ホームセンターや量販店の片隅で売るものじゃない。 日本もこんな売りかたは一日でも早く禁止すべきだ。
小動物は、環境に弱い。 毎日、きちんと世話をし、ちゃんと観察していないと、あっという間に死んでしまう。
子どもの誕生日だからと安易に買い与えるような「モノ」じゃない。「いのち」なのだ。 いのちを守ることがどれだけ大変で責任を伴うのか、よくよく考えて、寿命年数まで、どんなことがあっても飼えると確信をもって、覚悟を決めて、飼育に踏み切るべきものだ。
どんな小動物でも、もともと自然のなかで生活していたのを、人間の住まいで飼うとなると、温度、湿度、運動範囲、音など、住環境が大事だ。 人間が動物に合わせることも当然必要になる。
たとえば、うさぎは齧る。 家具でも電気コードでも、カーテンでもなんでも齧る。 齧られて激昂しているような性格の人はうさぎを飼えない。
夏や冬に換毛する動物もいる。 ふわふわとした毛が、部屋の中に舞っている。清潔好きは買えない。
まず、「○○の飼いかた」というのを、本かネットでじっくり読んでから、飼えるかどうかよく判断してほしい。
88歳の独居老人が、いくら寂しいからといって、十年も二十年も寿命のある動物を飼ってはいけない。
あと、本にもペットショップのスタッフも言わないが、小動物はお金がかかる。購入するときはイヌネコと比べて安いが、 動物病院で治療してもらうには、イヌネコ以上に医療費が必要。 それに躯体が小さいので、手術などは、腕のいい医者じゃないとできない。
何かあったら、数万から50万くらいの出費がいつでもできるフトコロ具合じゃないと、飼ってはいけない。
それでも飼いたい。 子どもに命の大切さを教えたいという人は、できれば、ブリーダーか、飼っている人や里親募集サイトで、求めてください。
お迎えする前に、「〇〇の飼いかた」で、」じっくり勉強してからですゾ。
そして、近所の動物病院を探し出し、小動物を診てくれるかどうか、緊急診察対応などかも調べる。
お金の準備もばっちりして、 ケージやグッズもケチらずに、どこで暮らしてもらうか家の中の場所も確保する。
里子か、配偶者を迎えるつもりでね。
当たり前でしょ!!
最後に、ペットとして伴侶になってもらえる小動物を、いっぱい紹介します。
ハムスター
デグーマウス
プレリードッグ
その他、爬虫類、鳥類もいっぱいいます。
本来の生息地や、社会関係から切り離されて、あなたや子どもたちの命を支えてくれるために生きてくれる存在です。
そばにいてくれるだけで、あなたを幸せにしてくれる小さな動物。
神さまに感謝です。
昨日は、アドベント(クリスマスを待つ始まり)でした。
あっ、うさぎをわすれてました。
うさぎは、ペットショップに行って、見てください。