カウンターベイリングパワー | あらかんスクラップブック

あらかんスクラップブック

60代の哀歓こもごも

 

日本では、安倍さんが辞任して、Liberal Democratic Party (自由民主党)という名の政党では、ゾンビのようなおじいさん達が復活した。

長老支配(ジェロント クラート)というのは、共産主義の国ではよくある。

古いところでは、ソ連のブレジネフとか、中国の毛沢東。

現在でも、プーチン大統領は2037年まで任期延長。 中国の習首席は任期撤廃。

 

自由と民主という名のこの政党も、派閥の領袖が権力を掌握している。

そろって、堂々と記者会見やっちゃったりして…。派閥の権力争いは、密室でやるものじゃなかったの? こんな三文芝居、じいさんが揃って面白くもなんともない。

ワシントンポスト紙は、「日本の次期首相の選択は、年老いた少数の男たちの手に委ねられて、総裁選出から、一般党員を除外している」と、報じている。

 

これらの長老が、談合で、菅官房長官を次の総理と決めたのだ。

キングメーカーの二階氏、81歳は引き続き幹事長。 河野太郎氏の総裁出馬を恫喝で取りやめさせた麻生氏79歳は、副総理兼財務大臣に留まる。 

総裁大本命の菅さんは、71歳。

菅さんの支持率大幅アップで、 竹下派のドンの竹下亘氏、73歳は、「(解散、総選挙は)いつあってもおかしくない」と早期解散をちらつかせる。 73歳というのは、たしか、自民党の比例代表の定年?

 

噂のとおり、10月25日投開票なら、9月下旬に解散だ。

…ということは、臨時国会を招集して冒頭解散か?

菅さんに継続されるという、安倍政権のコロナ政策失敗の蔓延化、

ヨレヨレの経済、ボロボロの外交…。そして利権構造。 菅さんが尻ぬぐいできないで、失速する前に、選挙をやる。

それで、勝てば、思いのまま。 政治の私物化、利権だけの政治。

 

世間は、まだまだコロナに翻弄されている。

コロナ解雇8月で5万2千人。 その約77%が非正規労働者。

事業主や労働者への各給付金や補助金は、この9月から10月には打ち切られる。 コロナも秋から冬にかけて感染が再拡大するかも知れない。 どうやってこの先、生きていこうか? 公助はもうないよ。自助と総裁候補が宣う。

 

知り合いの自民党員は、次の総選挙は、自民党ではなく、野党に投票すると言ってる。

「オレは、考え方は自民党で、決して野党に期待してるわけじゃないけど、権力は強くなりすぎちゃだめだ。 カウンターベイリングパワー(拮抗力)、自民党のために、野党に投票する」

長い横文字でしゃべるなよ。 でも、この「拮抗力」というのはいいね。

 

政治がさっぱりわからない。 どの候補者を選んでわからない有権者がいたら、 棄権しないで、当選確実な候補者の対抗馬を選ぶという手もあるね。

そういう投票行動もアリではないか?

 

若い人の夢も希望も奪っておいて、おのれの権力をひけらかす。

古参の議員は、態度もデカいしね。 そこらのひよっこの記者なんか、ぶっきらぼうな一言か、ひとにらみで、イチコロだ。

次の総選挙は、有権者のカウンターベイリングパワーで、ノックアウトしよう。 

それが、デモクラティック。 

下手な三文芝居、見せられて拍手するほど、バカじゃない。

 

ついでに…、

オリンピックも、いつまで引っ張るの? 83歳。