父からの手紙「前半生の失敗経験から若き君に伝えておきたいこと」 -8ページ目

父からの手紙「前半生の失敗経験から若き君に伝えておきたいこと」

還暦を期に、団塊の世代を生きてきた前半生を反面教師として、若い君に伝えておきたい。これを老人の繰り言と取るもよし、教訓と取るもよし。私の願いはただ一つ、君の人生は君自身が決めて自由闊達に楽しく人生を謳歌して欲しいことだけ。

武道による自己鍛錬

「義を見てせざるは勇なきなり」

電車の中で無頼の徒が弱い者いじめをしているのに同乗した大勢の人々は傍観者にしかなれない状況を見た。父は手出しできないところにいて、イラついたが、まことに日本男子の本懐にあらずだ。

かかる状況でも冷静に、かつ大胆に対応する精神の強さが必要であると同時に、自分を武道で鍛えておくことを勧める。

君にはいろいろなスポーツにチャレンジして欲しいが、その中に一つは武道を入れて欲しい。

特に沖縄空手はお勧めだ。沖縄空手の平安初段の形は美しく、呼吸法も備わっている。

この形を磨き上げて実践に使えるように長い時を掛けて鍛錬し、磨き上げた大きい筋肉を瞬時に動かせるなら、相当の威力を発揮できる。そしてそれは男の自信に直接的に繋がるものだ。

鍛は千回、練は万回を意味する言葉で、究極を飽くことなく追求することだ。

「己こそ己の寄る辺、己を圧して誰に寄る辺ぞ、よく磨かれし己こそ、まこと得がたき寄る辺なり」とは日本少林寺拳法宗家 宗道臣の教えだ。

愛する人が無頼の徒に絡まれたところを助け、護れない男ではどうしようもないと思うよ。

肉体を鍛える

小学校高学年から高校にかけての運動量で骨格が決まるようだ。

その前に筋肉を固めてしまうとそれが邪魔して骨の発育を止めてしまうので気をつけたが良い。

体験だが中学時代に器械体操部でマッチョのように筋肉をつけたがために、その後背が伸びなくなってしまった男を何人も見ている。

(実際は片側の筋肉、例えば伸筋に強く負荷を与えすぎると逆側の縮筋がさらに強くなり、筋肉全体の育成をゆがめる結果らしい)

選択したスポーツ種目によって筋肉のつき方・つけ方は違う。

ただ全てのスポーツに共通する足腰の筋肉は、鍛え上げて長くて太く、しなやかなものが良い。これは一生ものだ。

筋肉を鍛え上げ、骨格を大きくするときに気をつけなければいけないことは、十分な準備運動を怠るなということだ。

関節の可動域を拡大するように準備運動で十分に温め、関節を柔らかくしておけば、怪我が少なくて済む。

大仕事をするのと同じで、前準備が絶対的に必要ということだ。

世の中の狐と狸と(むじな)


どうもこの世の中には3種類の輩があるようだ。

●ひとの懐に手を突っ込んで金を持っていく算段をする輩

(=政治屋ほどいろいろな種類の税金を考える)

●その金を使う輩

(=木っ端役人ほど偉そうに威張り散らす)

●自分の懐に手を突っ込まれて持っていかれる輩

(=一般庶民で貧乏人、いつもぴいぴい)とある。

まあこのほかにこれを取り巻き、弱い者いじめをする犬やこれに媚びるきつねのような輩もいるが。

どうか弱い者いじめをすることなく、臆することなく、またひとに媚びることなく、これらの輩を超越して、ひと様の信頼を戴く人物になって欲しい。

好きな言葉に

燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや!

「王侯将相、いずくんぞ種あらんや!

最近の民主党の政治屋どもは、はやく征伐せねばならん。でないと国が滅びて行く。