恋愛とセックス
振り返れば、初恋はほろにがく、真実の恋は成就されないものだ。
君の成長と共に、いつしか異性を見るとたまらなく切なくなるときが来る。
そしてあの異性に会いたくて会いたくて何ものを捨てても会いたいという 気 持ちが突き上げてくる。これが恋。二人はどうしても結ばれたいと思う。
ここは落ち着いて考えて見よう。
その人のことをどれ位知っているのか、知ろうとどれ位精魂傾けたか。
そしてその人に対して全てを赦すことができると思えるか。
これがイエスと答えられても、それは異性に対する性衝動の対象としか見ていないのではないか。
愛していると言っても本物の愛は惜しみなく奪うことを知っていてそれに耐え られるか。
与謝野晶子という町屋の娘が鉄幹という妻子ある長身の美男子に惚れ、その妻 を別れさせてとうとう結婚にこぎつけた。その根性は大正期の女性の激情の共 感を呼んで時代の寵児となったが。
愛すればこそ、その対象となる大切な異性を傷つけてはならない。
それを強行してしまうことは君が全責任を負える状況を納得していることであ って、その理解がない場合は君の信義に悖る行為だ、といってもその局面での 理性的行動を期待するほうがムリというもの。
であるならば、光源氏のように下半身に人格はないが、君が紳士としてせめて避妊の準備くらいはしておけ。
愛のないセックスはオナニーに劣る。