皆さん5 in 5(ファイブインファイブ)ってご存じでしたでしょうか?
私は最近知りました!w
IBMが発表している未来予測
『今後5年間で社会を変える5つのテクノロジー』
のことだそうです。
なんと2006年からほぼ毎年発表しているそうです、全然知らんかった。。。
最近はどんなのが発表されているのか気になって調べてみました。
すると2019年に今後5年間で食品サプライチェーンについてあらゆる変革をもたらすであろうという発表がありました。
https://www.ibm.com/blogs/think/jp-ja/ibm-research-5-in-5-2019-food/
まずは問題提起として、2024年までに世界人口が人類史上初めて80憶人の大台を突破するといわれていることについて言及しています。
現在77憶人で2050年にはなんと100憶人を超えるとまで言われています。
そこでIBMは食品サプライチェーンの問題に目を付けて研究したということですね。
『種』→『収穫』→『商品棚』→『食卓』→『廃棄』
の5段階にわけて未来を予測しています。
※サプライチェーンとは
(商品の製造から管理、販売、消費までの一連の流れ)
1.『種』
農業の『デジタルツイン』が、増え続ける人口への食糧供給問題をこれまでより少ないリソースで解消
とあります。
デジタルツインの技術は既に様々な分野で実用化されています。今後は農業の分野でも活用され、その結果シェアリングエコノミーが誕生し、収穫量の増加や食に対する安全の向上、環境コストの低減が見込まれると予測しています。
2.『収穫』
ブロックチェーンによって食卓に上がる食品の量が増え、廃棄量が減る。
私がイメージしたのは中国の無人スーパーの『フーマー』、この分野では中国が完全に先を行ってますね。そういった店舗が増えると実現できそう。ブロックチェーン、IoT、AI、などの技術を結集すれば可能だと予測しています。
3.『商品棚』
マイクロバイオーム(ヒトの体に共生する微生物)の解析が有害な菌から人体を守る
これはなかなかイメージしにくいのですが、細菌を解析し、細菌そのものを利用することにより、食品の安全を守ると予測しています。
4.『食卓』
AIセンサーが家庭内での食品の細菌汚染を検出
AIセンサーを取り付けた携帯電話や調理台があれば実現できるそうで、IBMでもポータブル型の高性能AIセンサーの開発を進めているとの事。それにより数日かかっていた病原細菌検査をなんと数秒にまで短縮!食中毒が発生する前に検出できるようになるそうです。凄いですね。
5.『廃棄』
これまでにない斬新なリサイクル工程が廃プラスチックに新たな命を吹き込む
プラスチック問題は近年かなり問題視されてきましたね、紙製のストローを採用するカフェなども出てたり、最近では買い物袋も有料化されました。5年以内にごみ処理とプラスチックの再生が根底から変わると予測しています。
まとめ
これらの予測は2019年2月にIBMから予測されました。こういった考え方はやはりSDGsに沿った部分もあるのかなと感じました。
投資においてもESG投資にみられるように、社会問題を解決することが重要視されています。企業利益だけを求める会社には投資が入りづらくなるでしょう。
技術革新や根本的な考え方において日本はかなり遅れている印象がありますが、個人として何ができるのか意識しながら行動したいものですね。