デトロイト化しないために | コインランドリーre-lucks富雄店(旧洗い屋本舗サニー富雄店)

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世界的なビッグニュースなのでもう皆さんご存知でしょうが、先週米ミシガン州デトロイト市が180億ドルの負債を抱えて財政破綻しました。

20世紀初めにフォードが量産工場を建設し、その後GMやクライスラーも誕生して(ビッグスリー)自動車の街として栄え、全盛期の1950年代には人口が180万人以上の大都市となりました。

人口の半分以上が自動車関連の仕事に就いていたそうです。


ところが1970年代後半になると日本車の輸出攻勢が始まります。

いわゆる日米自動車摩擦ですね。

オイルショックも重なったせいで、安くて燃費も性能も良い日本車はアメリカ国内で大人気となり、故障が多く燃費が悪いアメ車は苦境に立たされます。

ビッグスリーは人員の削減をせざるを得ず、下請け企業も倒産が相次ぎ、人口減で空洞化が進みます。

生産拠点の海外移転もこれに拍車をかけました。

そして記憶に新しい2009年、GMとクライスラーが破綻しました。

仕事が無くなると治安は悪化します。


現在のデトロイト市の人口は65万人に激減、税収は減り社会保障費が重くのしかかります。

新聞記事によると、市内の街灯は4割が点灯せず、36台ある救急車も半分以上が故障で動かない、事件が起きてもパトカーが1時間以上待たないと来ない、78000棟の建物が廃墟となり、年間12000件も火災が発生・・・もはや警察や消防署がいくら頑張っても事件の数に追いつかないという状況だそうです。


富裕層は郊外に移住し、貧困層が市内に取り残され、デトロイト市はアメリカでもトップを争う犯罪都市となってしまいました。


市の財政見通しが甘かったせいもありますが、時代の流れと技術の進歩に乗り切れなかったのも大きな原因です。

産業衰退→人口減→財政難→破綻


これって日本の将来の縮図のような気がしてなりません。


国内産業の空洞化で仕事が減るのは今に始まった事ではありません。

これに少子高齢化が拍車をかけ、社会保障費の増大で財政破綻するのも現実味があります。

まあこのあたりは政治ネタが絡んでしまうのでこれ以上語りません。


仮に国内産業が衰退してもアメリカにはまだ3億人以上の人口と資源があります。

しかし資源が無く人口も減少していく日本は科学技術(知的財産)で勝負するしかありません。


自動車と並ぶ日本の基幹産業である電機メーカーがテレビ事業などで大赤字を出し苦境に立たされているのはご存知だと思います。

海外メーカーとの価格争いに敗れたと言われていますが、勝ち組の代表格である韓国のサムスンはNECから買った有機ELディスプレイ事業(特許技術)を元に製品開発を進めて成長しました。

また、日本の優秀な技術者の引き抜きも積極的に行なっています。

新日鉄の技術が韓国の鉄鋼大手ポスコに流出し高品質製品のシェアを奪われているのも記憶に新しいですね。


長期的な利益をもたらす特許技術は国益です。

国が一丸となって守らなくてはなりません。

政府もようやく知的財産の保護に乗り出すようになりました。

官民共同で立ち上げた知財ファンドが特許を買取り海外へライセンスするというものです。


何年か前にある議員さんがスパコンの研究について「世界で二位じゃダメなんですか?」と発言されましたが、勝負の世界で2位を目指していては2位にもなれません。

政治は「国の経営」です。もうちょっと経営者的な思考回路を持った方に経営を任せたいものですね。


技術で世界一になりその技術を海外に売って儲ける これこそ日本がデトロイト化しないための大前提でしょう。


今日の記事は思った事の列記なので稚拙な部分もあったかもしれませんが、うちの経営もデトロイト化しないよう、日々研究に励みより良い仕事が出来るようにしたいと思います。



奈良県奈良市三松1丁目6-4

洗い屋本舗サニー富雄店

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