アジアをふたりで歩いてみた - 中性おじさんと男の子の旅行記/新井 祥

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先日、ヤンキーくずれの若者に絡まれたときの事。


公園でスケボーをしているこう君に絡んできたので止めに入ったのですが、まあまあと大人に軽くいなされたことに腹をたてたのか途中から「おめえに話があるからこっち来い!」と俺オンリーで絡み始めまして(^^;)

とりあえず適当なこと言ってなだめておうちに帰ってもらおうと思った矢先、こう君が遠くで警察に電話していたのを見つけてまた怒り出し、と非常に厄介な子だったのですが…


不思議と怒りが湧いてこない自分に気づいたのです。

若い頃、年上や同世代の野郎にこんなカラミをされたら、即アタマが沸騰してつかみ合いになってたと思うのですが、今回はちっとも。



30代より下の世代の子達は「小さいときの姿」が想像できてしまうんです。



学生時代、ヒーローショーのバイトをしていた時に触れ合った子供たちの顔が、浮かんできてしまう。
当時人気の演目はなんといってもドラゴンボールと仮面ライダーブラックでした。

その時、ショッピングセンターやスーパーのイベントコーナーで、恥ずかしそうにくっついて来たり、おそるおそる指を握ってきたりした子供達…

一番小さい保育園の子がいま30歳前後。小学生の子はもう30代半ばですね。


連れてきているお母さんは、優しい人もいればすぐにイライラして子供をぶったりする人もいて色々でしたが、子供たちは一様にキラキラとした憧れの目で着ぐるみヒーローを見つめていました。
大人しい子も元気な子も、暗い子もやんちゃな子も、ヒーローの前ではみんないっしょ。
肩にかついでやると、びっくりしつつも喜んで、きれいな目でマスク越しの俺の目を見つめてきて…


「ああ、後に訳あってグレちゃったんだろうけど、はじまりはあの子達とかわらないんだろうな…」
と思うと怒りが湧いてこないんです。


それでもこう君が殴られたらカッときて、応戦してしまったかもしれません。

そして後で「あの子達」を殴った自分に嫌気がさしてがっくりすることでしょう。

ヤンキー君、諦めて帰ってくれて本当によかったです。




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