腰を丸めるような姿勢になると椎間板は後方に移動し、腰の神経を圧迫しやすくなります。

椅子に座る時は、深く腰掛けて背筋を伸ばして座ることが大切になります。
椅子の高さが低いと、膝や股関節を深く曲げる事になり骨盤が後傾します。骨盤が後傾すると、腰は丸まりやすくなりますので、40cm程度の高さは保つようにしましょう。

反対に椅子の高さが高い場合、足底が浮いてしまうことがあります。

足の裏が床面から離れて座ることで、お尻と大腿の裏側だけで身体を支えることになるため、腰部の筋肉は過度に働きます。


椎間板ヘルニアの場合には、正しく座ることが大切ですが、過剰な腰部の筋肉の収縮は必要ありません。
足の裏が付く椅子の高さで座るようにしましょう。

 

特に注意が必要になるのは床に座っているときです。
特に座椅子で足を投げ出して座る姿勢や、あぐら座位姿勢には注意が必要です。

 

足を投げ出して座る姿勢は、大腿の裏側にあるハムストリングスを引っ張ります。ハムストリングスを伸張すると、骨盤が後傾し腰を丸める姿勢となります。

椎間板ヘルニアで座椅子に座ることで、腰痛や足の痺れを強く感じてしまう原因となるので注意ましょう。

また、あぐら座位は股関節を外側に開く可動域が必要です。股関節が硬い人があぐら座位を取ると、骨盤が後傾しやすく、腰が丸まります。
あぐら座位で、骨盤を垂直に立てるように座るのが苦痛の場合は、無理に行わず正座にすることで腰への負担軽減になると思います。
正座の姿勢は、骨盤を立てて座りやすいため、背筋を伸ばして良好な姿勢を保ちやすいです。