先日の「廣瀬長江画伯からの手紙」の読み下しの最後です。
此の会12日まで有る
由に候へば 一寸ぐらひ
御出かけ有てもよろ
しかるべすべしと存候
まだ何か申上度き
やうの心地いたし候へ共
一寸思ひ出不申
何れ拝眉を□し
よろず申上可く候
御内室様へ
よろしく願上候
長江生
5月7日
天城様
坐下
此の会12日まで有る由に候へば 一寸ぐらひ御出かけ有てもよろしかるべすべしと存候
まだ何か申上度きやうの心地いたし候へ共
一寸思ひ出不申 何れ拝眉を□しよろず申上可く候
御内室様へよろしく願上候
長江生
5月7日 天城様 坐下
文芸協会の公演は12日まで行っているそうなので、ちょっとお出かけいただいてもよろしいのではと思っています。
まだ何かほかにも伝えたいことがあった気がしますが、思い出せないのでお会いした時にお話いたします。
奥様にもよろしくお伝えください。
そんな文章でした。
当時の画家さんたちからの手紙は、ご自身の絵の進捗状況や歌舞伎などの催しに行かれた報告などが多く、当時の様子がよくわかる手紙が多く残っています。
廣瀬長江画伯は非常に達筆で読みやすい字ですが、安田靫彦画伯の大正以降の字などは「良寛さん」の字、すなわち万葉仮名のような字で、なかなか読み下しが難しかったりします。
今後もいろいろな方々の「昔の手紙」をご紹介していきます。
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