先日の「廣瀬長江画伯からの手紙」の読み下しの続きです。

 

 

此の分にてハ 多分豫

 

定之日数にて全癒

 

いたすべくと存じ候 唯

 

服薬が沃度劇と

 

見えその副作用がして

口中頭耳の辺など

 

一種変な感じ有之

 

気分も何となく工合

 

悪く候 且つあまり出て

 

歩く事を禁じられ

 

居り候間 何だか沈

 

鬱に相成り居り候

 

此の分にてハ 多分豫定之日数にて全癒いたすべくと存じ候 

唯服薬が沃度劇と見えその副作用がして口中頭耳の辺など一種変な感じ有之

気分も何となく工合悪く候 

且つあまり出て歩く事を禁じられ居り候間 

何だか沈鬱に相成り居り候

 

最初の文章では、長江画伯の「悪癖が快方に向かっている」と書かれていました。

「此の分では予定の日数で治りそうだ。」と。

「ただ、ヨウ素の強い薬と見えて副作用で口の中や頭・耳のあたりがちょっと変な感じになる」

「気分も何となく悪くなっています」と、快方には向かっているが、薬の副作用も伝えています。

医者からはあまり出歩くことも禁じられていて何か鬱になってしまう。

そんな現状を伝えています。

 

新井旅館三代目とはかなり仲の良かった「廣瀬長江画伯」

 

当時27歳でしたが、体調不良で医者通いの為、日本橋に滞在していたのかと思います。

 

 

続きはまた後日。

 

 

 

 

 

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