今から110年前の大正2年6月27日に送られた「小林古径画伯からの手紙」の読み下しです。

 

便宜上3分割させていただいた2回目の読み下しです。

 

 

横山先生の御滞在は さそめて度御事と存じ候 色々御高説も御坐あるべく存候

過日紅児会の折小田原の両兄 川上村田の両氏久振にて見へ誠ニ楽敷相暮し申候

会の模様ハ両氏より御聞ありし事と存候 横山先生よりも種々御評ありし由

御尤もの儀に御坐候 汗顔の至りニ御坐候

横浜の事も御聞きヒ下候ことゝ存候 何も御目ニ可ゝり候て申上度存居候

 

横山(大観)先生の御滞在は、さぞめでたい事と存じあげます。いろいろ素晴らしいお話があったことでしょう。

過日の紅児会(第19回紅児会 大正2年6月13日~17日)の時に小田原の両氏(安田靫彦画伯と今村紫紅画伯)、川上(五郎 明治座支配人)村田(一郎 沼津の画商)両氏に久しぶりに見えて、とても楽しく過ごしました。

紅児会の内容は安田・今村両画伯から御聞きになっていることかと思います。

横山先生からも色々とご指摘を受け、ごもっともと恥ずかしく思っています。

横浜(原三渓氏の援助)の事も御聞きになられていることかとは思いますが、またお目にかかった際に御話させていただければと思います。

 

とそんな内容ですね。

 

大正2年5月30日、横山大観画伯から「先日はお邪魔しました」との内容の手紙を頂いてます。(2019年5月30日の日記)

 

この時は、「明治41年築 登録有形文化財 霞の棟」に滞在されたようです。

 

6月13日に開催された紅児会の時には安田靫彦画伯や今村紫紅画伯、そして友人である明治座の支配人の川上五郎氏や沼津の画商村田一郎氏などと会って話をされ、とても楽しかったと綴られています。

 

紅児会の様子やその際の大観先生からのご指摘・お指導、そして原三渓氏の援助の事もまたお会いした時にお話しします。と書かれています。

 

 

続きはまた後日。

 

 

 

 

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