今日の修善寺温泉は晴れのち曇り。


気温は30℃を切っていますが、台風の影響か、ジットリした暑さがあります。


先日の112年前、明治43年に頂いた「日本画家 小林古径画伯」からの手紙の読み下しの続きです。

 

 

 

最初の部分の終わり一行は 一番好かりしと申被居候

 

私迄

 

でも喜ば敷く候 御厚情之

 

段難有御礼申上候 尚清

 

水の主人も去る三十四年頃

 

御宅へ被参二階の段より落ち

 

たる事等ありと話し被居候

 

久振にて安田兄に御目にかゝり

 

色々御話し承り近頃に無き

 

快事に有之候 又貴所よりの

 

柏亭三重吉等との對談の

 

御手紙も拝見仕候 面白く

 

拝読仕候 

 

私迄でも喜ば敷く候 御厚情之段難有御礼申上候 

尚清水の主人も去る三十四年頃御宅へ被参

二階の段より落ちたる事等ありと話し被居候

久振にて安田兄に御目にかゝり色々御話し承り

近頃に無き快事に有之候 

又貴所よりの柏亭三重吉等との對談の御手紙も拝見仕候 

面白く拝読仕候 

 

(修善寺が一番好きだと申されていて)

私迄もうれしくなりました。ご厚情ありがとうございました。

そういえば、清水の主人も34年ころに新井さんへ伺った時、

2階の階段から落ちたことがあると話されていました。

久し振りに安田君に御目にかかり、いろいろと話をして、近年まれに楽しく過ごしました。

また、あなた様よりの柏亭(石井柏亭)三重吉(小説家・鈴木三重吉)などとの対談の手紙も拝見させていただき、面白く読まさせて頂きました。

 

そんな文章かと。

 

清水の兄弟分手塚さんが「修善寺が一番好みだ」と話され、自分までうれしくなってしまった。と書かれ、「小林古径自身も新井が大好きだったんだなぁ」とわかる文章です。

そんな中、その清水氏も34年ころに新井に行ったとき、二階の階段から落ちたことがある。と、新井の話で持ちきりだったようです。明治42年の5か月間を闘病のため新井で療養をされていた安田靫彦画伯はその後沼津で療養を始めますが、体調もいい時ばかりではなかったので、中々ゆっくり会うこともできなかったのかと思います。

 

そして相原寛太郎から安田画伯に送られていた手紙に書かれた石井柏亭画伯や鈴木三重吉氏との面白い話が書かれた手紙も読まさせていただいたと書かれています。

 

石井柏亭画伯も奥様とよく新井に泊まりに来ていました。

鈴木三重吉氏とも交流があったのはこの手紙で初めてわかりました。

 

読み下しをして、内容を調べていくと新しい発見がたくさん出てきます。

 

 

続きはまた後日。

 

 

 

 

 

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