今日の修善寺温泉は晴れ。
晴れてはいますが、昨日同様肌寒い一日になっています。
今日のモミジ。
「大正5年築 登録有形文化財 桐の棟」の横のモミジです。
館内を歩いていると、いろいろな場所できれいな紅葉を見ることができます。
さて、先日の大正15年11月11日に頂いた、
「小林古径画伯からの手紙」
読み下しの続きです。
忝く厚く御礼申上ます
久しく御面にかゝらず
何かと御高説
沢山の御事と存ます
一度期を得て
拝聴致度いと存ます
御承知の事と思へますが
速水君が
催された今度の会は
近頃に稀に
見るよき催しで
作品も又会場も
他の人にては
一寸企てられぬものと思 はれます。
速水君の作風も
昨年頃 から又轄化され
別の途に進まれ
一期 毎に深くなり行われます
そして 強 固にたゆます
精進されますのには
忝く厚く御礼申上ます
久しく御面にかゝらず
何かと御高説沢山の御事と存ます
一度期を得て拝聴致度いと存ます
御承知の事と思へますが速水君が催された今度の会は近頃に稀に見るよき催しで
作品も又会場も他の人にては一寸企てられぬものと思はれます。
速水君の作風も昨年頃から又轄化され別の途に進まれ期毎に深くなり行われます
そして強固にたゆます精進されますのには・・・(3枚目に続く)
1枚目の最後の文章は、
「美事なる柿実恵与ヒ下誠に」でしたので、
(おいしい柿をお送りいただき)
まことにありがとうございました。と続きます。
久しくお目にかかっておりませんで、素晴らしいご意見がたくさんのある事かと思います。
一度折を見て伺いたいと思っています。
御承知の事とは思いますが、
速水(御舟)君の催された今度の会は、近頃ではまれにみる良い催しでした。
作品もまた会場に関しても、他の人ではちょっと企画できないようなものと思われます。
速水君の作風も昨年頃からまた変わってきて、別の形に進んで一期ごとに深くなってきています。
そして気をゆるめることなく精進していくことには・・・(3枚目に続く)
一枚目はご挨拶から始まり、安田靫彦画伯から新井旅館三代目相原寛太郎の様子を伺い、その御見舞い文章など。
二枚目は「またお会いしていろいろな話を聞きたい」旨を伝え、その後後輩画家「速水御舟」の展覧会の事を伝えています。
三枚目の読み下しはまた後日。
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