今日も修善寺温泉はいいお天気。

 

今日は、先日の前田青邨画伯から頂いた年賀状の読み下しです。

 

    

 

 

まずは年始のご挨拶。

 

  謹賀新年

 

   

昨年中ハ一方ならぬ

 

 

御厚志を忝し難有

 

   

奉真謝候 御陰を以て

  

  

例の方面も都合よく

 

 

参居候間乍他事

 

 

御喜ヒ下度候

 

  

先ハ年始を兼右御礼

 

 申上候

 

   早々

 

 一月元旦

 

  前田青邨

 

 

謹賀新年

昨年中は一方ならぬ御厚志を忝し難有奉真謝候

御陰を以て例の方面も都合よく参居候間乍他事

御喜ヒ下度候

先ハ年始を兼 右御礼申上候

                    早々

 

 一月元旦

             前田青邨

 

 

前田青邨画伯からの前年明治43年11月16日の手紙では、

  

「13日に帰京し、長々お世話になった」

  

という手紙が残っています。

    

その新井旅館滞在中に「例の方面」の話があったのでしょうね。

  

「おかげさまで例の方面も都合よく進んでいますので喜んでください」

  

「まずは年始を兼ねて、そのお礼を申し上げます」

  

と締められています。

  

 

明治44年は前田青邨画伯にとって人生が大きく変わった年です。

  

この年、荻江節の家元の妹すゑさんと結婚。

  

そして11月には実業家原三渓も援助を受けられることが確定します。

  

結婚の話は、この時新井旅館三代目館主 相原寛太郎は知らなかったようなので、

 

原三渓からの援助の話の事だったのでしょうか?

 

 

 

相原寛太郎が結婚の話を知らなかったと思われるのはこちら→ 2012年9月25日の日記

 

 

 

 

 

新井旅館のホームページもどうぞご覧下さい。
We look forward to your visit to our website.

            ダウン

歴史・文化に囲まれた宿 新井旅館  www.arairyokan.net