昭和9年築 登録有形文化財 「天平大浴堂」

    

  

昭和9年、完成当時の新聞に、

   

「古典を誇る『天平風呂』相原翁苦心の建築」

 

と書かれ、

 

「私の道楽と言ってしまえばそれまでですが、

温泉に親しむ日本人の理想の建築はどの辺にあるのかということを考え

非常な苦心の末漸く完成を見ました。

私としてもこれならば専門家に見て頂いてもそう恥ずかしいものではないと思います。」

 

という言葉が添えられ、

 

「設計を早大教授中村鎮氏に依頼し、考証その他を日本美術院同人安田靫彦氏に依頼~

奈良に残る天平建築そのままを実物大に模し、その内に温泉を配置したものである」

 

と書かれています。

 

先日東海大学工学部建築学科の教授が来館され、

 

天平大浴堂をご覧になり、即座に「法隆寺 食堂とそっくり。」

  

とおっしゃられました。

 

「法隆寺 食堂(じきどう)」

 

もともとは政所で法隆寺の寺務所。

 

平安時代に僧侶の方々が食事をする食堂となった建物です。

  

 

              (Wikipedia参照)

 

左側の建物が食堂です。

 

そして教授から頂いた「法隆寺 食堂」の図面がこちら。

    

 

比べてみてください。

 

 

奈良、それも法隆寺を研究しつづけてきた安田画伯ならではの建物。

 

 

今年一年、たくさんのお客様がご入浴され、そして多くの方に建物のガイドなどをさせていただきました。

 

来年も多くの方に見て頂きたい。

 

それが

 

新井旅館自慢のお風呂

   

「天平大浴堂」

   

です。

 

  

 

 

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