今日の修善寺温泉は晴れ。

 

昨日より若干気温は低くなっていますが、いいお天気で暖かな一日です。

 

ただ、今日は花粉が多く飛んでいるようです。

 

 

さて、少し間が空いてしまいましたが、

 

「安田靫彦画伯からの手紙」の最後の部分です。

 

 

長江兄は一寸延び八九日頃上京され候由に御坐候

東京は気候余程ゆるみ参り候や

横山氏はリユマチスにて痛み甚しくとの事にて大に遺悶の御手紙参り候

菱田氏も頃日執筆を廃せられるゝ程に悪しとの事 二人藝術に累する事甚しく候

先は例の依り乱文御用捨願上候

 

三月六日夜  靫彦生

 

天城盟台   搨下

 

(広瀬)長江兄は少し延びて8日か9日に東京へ行かれるようです。

 

東京は気候がとても暖かくなっている様子ですね。

 

横山(大観)氏はリュウマチにて痛みが激しいそうで、気晴らしの手紙が参りました。

 

菱田(春草)氏も絵を書くことを止めてしまうほどに様態が悪くなっているとの事。

 

この二人の藝術には重なることが多くあります。

 

いつもの通り乱文で申し訳ありません。

 

3月6日夜  靫彦

 

相原天城(天城は三代目相原寛太郎の雅号の一つ)様

 

 

最後の部分は、広瀬長江画伯の滞在のことや横山大観画伯のリュウマチもひどくなってきていること、

 

そして菱田春草画伯の様態がかなりひどくなっている様子が語られています。

  

菱田春草画伯はこの年の9月に36歳の若さで逝去。

 

そんな時代の手紙でした。

 

 

明治44年3月6日 安田靫彦画伯からの手紙→ 2018年3月6日の日記

 

「安田靫彦画伯からの手紙」 読み下し     → 2018年3月7日の日記

 

「安田靫彦画伯からの手紙」読み下し Part2 → 2018年3月8日の日記

 

 

 

 

 

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