新井旅館の庭には、たくさんの石燈籠が置かれています。
その石燈籠のひとつが玄関にあります。
明治14年築「青州楼」の手前。
昭和6年、天平大浴堂の建築にあたり、
天平建築の勉強に、当時の棟梁大川正平は奈良に出向いていました。
その際、東大寺などの写真を数多く撮られていましたが、その中の一枚。
東大寺法華堂(三月堂)の前に置かれている重要文化財の石灯籠の写真。
(こちらは、東大寺さんのホームページからお借りしました。)
80年前、この石燈籠を参考に新井旅館の石燈籠を作成、ここに設置されました。
形も一緒ならば、
彫られている文字もほぼ一緒。
敬白
奉施入石燈籠一基
右志者為(果)宿願所
奉施入之状如件
建長六年甲寅十月十五(二)日
と刻まれています。
三月堂の石燈籠には(果)の字が入り、十五日が十二日になっています。
この三月堂型と呼ばれる石灯籠を模した新井旅館玄関の燈籠。
762年経った本物にはとても及びませんが、それなりに存在感をしめしています。
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