文化財に登録されています新井旅館建物の内、

   
   

天平大浴堂・花の棟・吉野の棟など、いくつかの建物は、

   
   

日本画家安田靫彦画伯の設計や考証によるもの。

    

   
その安田靫彦画伯の生涯の友、

  
  

今村紫紅画伯

 

    
当時若き日本画家のリーダー格であり、兄貴分として慕われていました。

  
  

新井旅館に残る、文人墨客の手紙の中で、

  
  

大正4年10月29日の安田画伯からの手紙には、

   

   

「紫紅と大観が対立して文展が俗化」などという画壇での活躍ぶりや、

     

   

やはり翌年1月12日の靫彦画伯の手紙には、

  
  

「紫紅・小林古径・西村青帰・中村岳陵などと新年会で遊ぶ」

  
 
 

という元気な内容の手紙が来ていました。

  
 

ところが、大正5年2月14日に靫彦画伯より、

   
   

「紫紅は2日の新築移転の日に発病、目下意識覚束なし」

   
   

という手紙が届き、

   
   

同年2月28日には奥様より、

   
   

「かねてから病気療養中の紫紅、午後8時に死去。」

   
   

という悲しい知らせが届きました。

   
   

 

今日2月26日は、若くして天折した今村紫紅画伯の命日です。

  

 
新井旅館には、今村紫紅画伯の絵も幾つか残されておりますが、

  
  

その中で、とっても洒落気のあった紫紅画伯からの手紙。

  
  

 

相原寛太郎 人相書  今村紫紅

 

登録文化財 新井旅館  あらゐ日記

  
  

新井旅館を訪れた、紅児会のメンバーの紫紅・靫彦・古径・広瀬長江たち、

   
   

新井旅館三代目相原寛太郎が留守だったのを残念がり、

  
  

皆に勧められ、おもしろ半分に紫紅が書いた人相書です。

  
  

三代目がそれを表装しました。

 

 

下は、奥様から届いた紫紅十三回忌のご案内

 

 
登録文化財 新井旅館  あらゐ日記

 

 

夏目漱石や泉鏡花などと同じ、雑司ヶ谷霊園に眠っています。

 
 
 





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