今日は、港区のザ・プリンス パークタワー東京にて、
１１代目市川海老蔵さんと小林麻央さんの挙式が行われました。
おめでとうございます。
海老蔵さんの「はとこ」に、松本幸四郎さんの長男市川染五郎さんがいらっしゃいます。
市川染五郎さんの曾祖父にあたるのが、初代中村吉右衛門さん。
大正時代の新井旅館でのワンショット。
もう少し若い吉右衛門さん。
明治４２年、新井旅館で療養中の時かと思われます。
もう一枚、髪型の感じから同じ日でしょうか？
新井旅館でくつろぐ吉右衛門さん（左）と、五代目中村七三郎さん（右）
中村七三郎さん 本名安田直次郎。
安田靫彦画伯の実兄です。
日本橋にある料亭の次男として生まれ、
紬屋の店を出すなど実業家として書画や俳句にも長じた趣味人でしたが、
芝居好きが高じて初代中村雁治郎さんのもとで舞台に立ったりしていました。
その後縁故のあった初代中村吉右衛門一座に入り中村七三郎を襲名します。
新井旅館が昭和六年に天平大浴堂を造る際、
当初ビサンチン洋式のお風呂の設計をしていましたが、
「今風の建物は新井旅館に似合わない。古き日本建築にこだわって造るべき」
と助言され、今の天平大浴堂の構想につながりました。
新井旅館に残る七三郎さんからの手紙には、
歌舞伎の論評や、時代を詠んだ俳句などが所狭しと書かれています。
昭和の初年に大変活躍された五代目中村七三郎さん、
６２年前、昭和２３年の今日７月２９日に亡くなられました。
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