今日の修善寺温泉は晴れていますが、少し雲が多い感じです。

  
  

 
 

修善寺梅林にあります、


新井旅館茶室 双皎山荘

 

庭の腰掛けのそばに交友碑が建っています。

   

新井旅館三代目相原寛太郎と初代中村吉右衛門丈との交友を記したものです。

  

(交友碑の内容は→こちらをクリック)

 

 
あらゐ日記

伊豆市発行 修善寺の栞 

 

に新井旅館 棟梁 大川正平氏のこんな話があります。

 

 

この交友碑は新井旅館4代目相原浩二氏と、

 

播磨屋(初代中村吉右衛門)の夫人波野千代子さんが発起したもので、

 

梅林の双皎山荘に故人と親しかった人々が集まり、今は無き交友関係を偲びながら、

 

学習院の院長だった安倍能成(あべよししげ)先生が、小宮豊隆先生に草稿を頼み、

 

「安田先生(安田靫彦画伯)、浄書して下さい」と推薦され碑の位置もその時決まったものです。

 

その席に私も居りましたので雑談のおり安倍先生に

 

「先生が書生さんの頃、菊屋旅館に病気療養中の夏目漱石先生をお見舞いに来られたところ、

 

先生の名刺をご覧になって『アンバイヨクナル』と読んで大変よろこんだという話を聞きました」

 

と申しますと、

 

当時を思い出されて「アンバイヨクナルはよかったね」と大笑いしたことがありました。

 

 

 

明治16年生まれの安倍能成先生は、第一高等学校で夏目漱石や高浜虚子に影響を受け、

 

卒業後は慶應義塾大学や法政大学の教授を歴任、その後母校一高の校長となります。

 

戦後は文部大臣としても活躍し、帝国博物館長や学習院の院長も歴任しました。 (Wikipedia参照)

 

 

今日6月7日は、「アンバイヨクナル」安倍能成先生の命日です。

 

(1966年昭和41年6月7日逝去 82歳)

 

 

 

 

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