甘木鉄道の利用は部外者にとってややわかりにくい交通機関ですが,太刀洗駅(駅名は「太」,地名は「大」です)はかつて旧陸軍の最大の飛行場があった地なので乗降客も少なくありません。
陸軍の特攻隊の発進基地としては知覧(鹿児島県)が有名ですが,大刀洗が本部で知覧が支部になります。
大刀洗は終戦の5カ月前にB-29による空襲を受け,子供を含む民間人が多数犠牲となりました。
駅前の飛行機は戦後の自衛隊が使用していたT-33練習機です。
大刀洗飛行場には,「ゴジラ-1.0」で制作された震電や旧海軍で使用された零式艦上戦闘機32型などが期間限定で展示されています。
平塚川添遺跡公園まで徒歩で移動しました。
弥生時代の平塚川添遺跡は福岡県最大,国内でも屈指の規模を誇る大環濠集落です。
お隣の吉野ヶ里遺跡にも比肩できる規模で,受験日本史で学ぶ倭国大乱を彷彿させるような遺跡です。
福岡県久留米市は中学地理や高校地理の学習ではゴムの工業都市として学習しますが,ブリジストンの企業城下町なのです。
もともとは足袋の会社として成功し,そこからゴムへ,さらにはタイヤへと驚異の先見性を見せた石橋正二郎が,遂には世界的企業へと飛躍させた足跡が石橋文化センターの記念館で辿れます。
すぐ隣に図書館もあったので,翌日訪問予定の柳川城攻防の歴史も予習しておきました。