館山市洲崎エリアを歩きました | 新井学院(橋本)~時に先生と生徒の邂逅も人生の転換点になりうる~

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新井学院埼玉県さいたま市/北浦和)の橋本(英語&日本史講師)によるブログです。
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<房総半島随一の美しい海岸はどこか?>
房総半島の海と言ったら銚子の犬吠埼でしょう。
おそらく千葉の海を見に来ている人(海水浴客・釣り人を除く)の9割が犬吠埼に集結しているような賑わいです。
休日には有名店の前に行列ができ,犬吠埼灯台の駐車場も満車になっていたりします。
私も数回訪れましたが,人混みが鬱陶しいので,もうあんまり行きたいという気持ちが湧きません。


九十九里浜をずっと南下してリアス海岸のエリアに入れば鵜原理想郷を筆頭に美しい景観が所々に得られるのが房総半島の魅力です。


しかし今回は半島南西部へと方向を変え,館山市洲崎エリアを海岸伝いに歩いてみました。
そこは,房総半島に対する評価を一変させるような荒磯の光景が延々と続いています。
秒速6mの黒潮が真っ正面から岩礁に衝突して砕け散るという,なんと雄々しい海でしょうか。
日曜日にもかかわらず観光客はほとんど見かけませんでした。

 

↑房総半島側の赤丸が洲崎エリアです。ちなみに三浦半島の城ヶ島周辺エリア(青丸)と海岸地形が酷似しています。

 

↑館山駅からバスに乗ったら,洲の崎灯台前のバス停で降り,灯台から海へと降りていきます。
水はきれいですが,観光地化されていないせいかゴミが目立つのが難点です。
すぐに三浦半島南西部とよく似た地形だと気づきますが,大きな違いは洲崎にはフナムシがいないことと,断崖がないことです。

 

↑反時計回りに歩いて行きます。

3時間歩いて気づいたことは洲崎灯台付近よりも洲崎神社の方が海の景勝は優れています。
時間がそんなに取れない人は,灯台前ではなく神社前でバスを降りることを勧めます。

 

↑崖や川などに妨げられ磯伝いに歩けないところは,遊歩道と呼ぶには整備されていませんが,人の足が踏みしめてできた道を通って南へ南へと歩きました。

 

↑平安末期,源頼朝が平家打倒に立ち上がったものの石橋山の戦いで大庭景親軍に敗れて三浦半島から船で房総半島に逃げ,この洲崎で上陸したという言い伝えがある辺りです。

 

↑洲崎神社の御神石です。観光客を見かけたのは灯台付近と神社付近だけでした。私みたいに磯伝いに歩いている人は皆無です。

 

↑当初は1時間も歩けば十分だろうと思っていたのですが,2時間歩いてもまだまだ磯が尽きないどころか,どんどん風光明媚な姿が眼前に展開していきます。

房総半島に対する認識・評価を完全に改めないといけないと悟りました。

 

↑ひょっとして房総半島随一の海岸風景はここかもしれません。

 

↑素晴らしい荒磯がまだ続くのですが,ここで雲がもくもくと湧いてきてポタっと雨滴が落ちてきました。残念ながら今日はここまでです。また後日続きを追うように館山へ赴いてきます。なお,洲崎エリアを終えたら布良&白浜エリアを歩く予定です。