余震ではなく本震だ「方丈記」をみる | 荒井広幸 草の根 ブログ

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ツイッターで話題が「方丈記」の記述だとのこと。さてさて覗いてみよう。

○『方丈記』には3か月間余震の記述
ネット上で話題になっているのが、随筆の中にある大地震(文治京都地震、マグニチュード7.4)の記述だ。元暦2年(1185年)、都で起きた大地震で、山は崩れて河を埋め、津波が押しよせ、土は裂け水があふれ出し、大きな岩が割れて谷に転がり落ちたなどの惨状が記録されている。余震に関しては次のようにある。
「かく、おびただしく震(ふ)ることは、しばしにて止みにしかども、そのなごりしばしは絶えず。世の常、驚くほどの地震、二、三十度震らぬ日はなし。十日・二十日過ぎにしかば、やうやう間遠になりて、或いは四、五度・二、三度、もしは一日まぜ、二、三日に一度など、おほかたそのなごり、三月ばかりや侍りけん」
本震はしばらくしてやんだが余震は続いた。1日に20~30回あったのが、10~20日ほど過ぎたら、1日に4~5回、2~3回と次第に減っていった。だいたい3か月は余震があったという意味だ。
・・・というものがあった。

なるほど地球的時間からみればこういうことなのだろう。
しかし、そうは言っても怖いものだし、震度5クラスが1ヶ月で500回も起きては被災地の方々にも、原発事故収束の作業する方々にも大変な心労と危機感を与えている。これはもう余震などというものでなく、本震ではないか。
携帯の緊急ベルを聞く度に、法隆寺がこれまでも地震に耐えてきたカ、しなやかさというものを思い浮べている。法隆寺五重塔は、1300年前から倒れてないのだ。
昨年、その話を上田篤先生から聞いていたことを思い出した。

○上田篤著『五重塔はなぜ倒れないか』新潮選書

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