健全野党が日本を救う努力を | 荒井広幸 草の根 ブログ

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荒井広幸(あらいひろゆき)参議院議員 オフィシャルブログ

私が厳しく民主党・菅政権を批判しはじめたのは、被災者のために実行を求めることであり、原発事故をこれ以上悪化させず収束への道筋をつけるためである。国会で問題を指摘し改善させ、さらにベターな対策を打ち出し政府に採用させる野党としての本分を発揮してゆきたい。
世界からの信用を失い、官僚からも疑問視され、すでに70%にのぼる国民に見捨てられている民主党とその内閣が、大災害にことつけて政権にしがみつき、大臣や副大臣に自分もなってみたいという、ただそれだけで、日本人と被災者を犠牲にすることには、もう私の限界が来ている。
原発収束や被災者支援にできる限りあらん限りの協力はし続けるが、民主党と菅総理が自らの力量を恥じ、これまでやって来た1年半の政策の失敗、それに後手つづきの原発事故対策や情報公開不足などの責任を自覚して欲しい。潔さを示して欲しい。
「大連立」で自分達民主党・菅内閣を助けるのではなく、野党に政権を渡して新政権に協力する「下野(野党になること)」を選ぶべきだ。

菅さんへ。「ラストサムライになって下さい」とお願いする。

新聞3月18日付で、朝日新聞は以下の通り書いていた。
『17日(※3月17日のこと)午前、新党改革の荒井広幸幹事長は福島第一原発から半径30キロ圏内の地元・福島県田村市から戻るや否や、首相官邸の芝博一首相補佐官に訴えた。「20キロ~30キロ圏内の自治体が冷静なうちに、予防的に思い切った避難指示をする政治判断をして欲しい。今のままではコミュニティーに亀裂が入り、復興にも影響が出てしまう」』

皆さんは、この記事と現下の政府対応で何を考えますか?
こうしたことを念頭に4月8日(金)午後、片山総務大臣と電話にて相談した。片山大臣はさすがに知事をやっていただけに、地域・コミュニティの大切さを知っている数少ない政府要人だ。政府・保安院流に数字で割り切っては逆に禍根を残すことをよく知っていた。片山大臣に期待したい。

野党は、是々非々を通すことで健全な存在となる。政府・与党に協力すべきテーマについては政策提言で政府を補完し、迅速な審議等で国民生活の改善を加速させるのである。
野党の力で政府の誤った行動にストップをかけることが、野党の使命だ。政府の予算や法律案の撤回を求めて論争を挑み、対立法案等を示して国民の審判により政府に方針を変えさせることだ。
政府与党と野党が、政策の基本的合意もないままに、合流する。そして与党になってポストを得て、復興支援で公共事業という過去の利権を想像させるような“分配”に参加したいと思われるような、オール与党化することは、この大災害にさらに人災を付け加えることになる。
野党は今、政府・与党のこれまでの対応に、自ら協力した立場からも正々堂々と“是々非々”を訴え、政府に被災地と日本国のためになすべき実行を求めてゆきべきだ。

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