心に残るお葬式⑥仕切れない喪主でも | 葬儀屋さんの社長のお葬儀ブログ

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喪主さまは文字通り、お葬儀を中心になって執り行う人

しかし、同時に一番故人に近しい人であることがほとんどで、
実際は一番悲しみが深く、それどころではないことも往々にしてあります。


特に家の中を全部仕切っていた方御主人が歳をとって亡くなられ、
その奥様が喪主になると、混乱の度合いはとても大きいと感じます。


先日のご葬儀もそのケースでした。


何度打ち合わせをしていても
「私はこれからどうすればいいのかわからないし
ましてお葬儀なんとても仕切ることなどできません」

の一点張り。


決まるものもなかなか決まらず、
担当スタッフはほとほと困っていました。
(ちなみに担当はあのTくんです)


それでもなんとか担当スタッフの不屈のリードもあり(?)
無事お葬儀は終わりました。


担当スタッフをねぎらうと、意外な事実がありました。


喪主である奥様は、御臨終からご出棺の直前まで、
それこそ打ち合わせの時間以外はずっと故人に寄り添っていた
のです。

通夜の夜も灯火も線香も絶やさず、それこそ徹夜でした。
お歳もお歳ですし、なかなかそこまでできる方はいません。


「そんなお姿に、頑張って支えて差し上げなくては、と思って」

最後まで仕切りきれなかった喪主様でしたが
故人を大切にされる喪主様の心に周りが動いた、そんなお葬儀でした。