最近は、家族葬のご相談をよく受けます。
故人と縁あった多くの方にお見送り頂きたい、というご希望の方も多い一方で
家族やごく親しい方とゆっくりとお別れをしたい、
というお気持ちの強い御家族も増えていることを感じます。
先日こんなお葬儀を執り行わせていただきました。
ずっと二人で一緒に暮らしてきたお母様が亡くなられ、
ご長女が喪主となられました。
お葬儀は喪主のご希望で御親戚10名ほどで
故人のお好きだった曲を流しながらの無宗教葬に。
告別式の最後には御親戚の方々にご協力いただいて、
故人と喪主、母娘二人きりのお時間をとらせていただきました。
どんな事をお話になられたのかは分かりません。
ただ、喪主様が、すべてが終わり
「本当にありがとうございました」と
はじめて笑顔をみせて下さり、スタッフ一同ほっといたしました。
実は、担当スタッフがご挨拶にはじめて伺ったときは、
動揺のあまり打ち合わせどころではなく、
まずは故人がどんな方だったのかお話をうかがいながら
お気持ちを鎮めることからのスタートだったのです。
ご葬儀を通じて、少しだけ、お母様の死と向かい合えた、
僕たちはそのお手伝いができたのかもしれません。