強引に!?退院。。。 | 1/100000の戦い

1/100000の戦い

10万人に一人と言われる進行性のガン「悪性黒色腫」 ある日突然「残念な結果ですが、あなたはガンです」と告知を受けました。 なぜ自分が? さまざまな葛藤がありましたがなってしまったものは仕方ない… さぁこれからどう戦っていくか… ガンのこと 水泳のこと

すべての お話が 2週間遅れです。。。


この2週間で またまた とんでもないことが たくさんあり 体調が 穏やかなときに 書こうと思います。。。


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入院中に 輸血をしました。


この頃になると 3分粥にも慣れてきました。


緩和ケアの先生からは。。。


「3分粥も 大丈夫そうですね。 どなたかお見舞いの方が いらっしゃったら プリンや ゼリーなら 買ってきてもらって 食べていいですよ。 」


「えー! プリンや ゼリーを 食べても いいのですか?」


「はい。今のところ 順調にきているので 最終的には 5分粥を目指しましょう。」


そして 消化器の先生と 腫瘍科の先生が。。。


「あらいさん 3分粥も 痛くなっていないみたいだし順調ですね。」


「はい。そろそろ退院ですかね?」


「まだまだ ですよ。これから5分にして 点滴の栄養をストップして 今度は 口からのみで 自分で栄養補助剤を使って カロリーコントロールをする練習をしますので。」


「そ そうなのですか。。。 いや 実は サイバーナイフの治療の予約を入れていたのですが 今回の 救急入院で 治療をキャンセルしたので できれば 退院して 治療に行きたいと 思っていまして。。。」


「退院の希望は いつですか?」


「ま まあ。。。 明日とか・・・!?」


「明日!? まだ 点滴で栄養を入れているのですよ。 この状態で退院なんて。」


「いや。。。 今日は 無理ですもんね?」


「当たり前です!」


この日は 週末。。。


この週末を逃すと 週明け退院になり それから 予約を取り直すので 実際の治療は 1週間後くらいになってしまう。。。


先生方は 「明日の退院は 無理よね。。。」という感じ。


突然の話に あっという間に 話が伝わり 緩和ケアの先生や ソーシャルワーカーさんが 駆けつける。。。


この緩和ケアの先生は 痛みや ストレスが 0になるために とことん 話を聞いてくれて とにかく 患者の気持ちを 一番 尊重してくれる。


この先生に 訴えれば 明日 退院できるかも。。。!?


「あらいさん 明日 退院したいって ホント?」


「はい。 栄養指導は もう少し 教えていただきたいのですが。。。 どうしても サイバーナイフの治療をやりたくて。。。」


「それは 2~3日 治療が遅くなると まずい ものなの?」


「いえ。 サイバーナイフの先生は もう2回 放射線は当てたから 3回目は 急がなくてもいいよ ・・・言われているのですが。。。」


「なにか 気になることがあるの?」


「頭に 4cmも ガンが あったので 早く治療しないと 不安で不安で 夜も眠れないし 食事も喉を通らないし 放っておいたら ガンが 大きくなって 頭が 爆発しちゃうじゃないかと思って。」


すると 腫瘍科の先生が。。。


「頭が爆発するわけないでしょ! それに あらいさん 夜は ぐっすり寝てますけど。。。」


でも 緩和ケアの先生は 心配そうに 真剣に 話を聞いてくれる。


「不安で不安で しかたないのは よくないわね。 不安な気持ちがあるだけで 身体に いい影響を与えませんからね。」


「明日 退院できないと。。。 なんか 気のせいかな。。。 頭が痛いような。。。」


「大丈夫ですか? 不安な気持ちだけで 痛みが起こることがありますからね。」


頭を押さえていると 腫瘍科の先生が。。。


「あらいさんが押さえているのは 右側ですけど 腫瘍があるのは 左側ですよ。。。」


「あ。。。 こっちじゃなくて 痛いのは こっち かな。。。」


そして 緩和ケアの先生が。。。


「本人が こんなにも 不安な気持ちで 明日の退院を希望されているので なんとか 明日 退院で 話を 進めませんか?」


その後 先生方が 話し合い 処方箋の手配など 進めていただき 翌日の 退院の許可がおりました。


この病院の素晴らしいところは とにかく 対応が早いこと。


そして 違う科の先生や 看護師さんとの 連携が取れているので あっという間に ことが進むこと。


そして 輸血のあとに 点滴の栄養を外し たっぷりの栄養補助剤と サンプルをいただき おみやげ いっぱいで 退院となりました。


退院の朝。。。


看護師さんが 検温と 血圧 酸素の測定に。。。


「先に お熱を 計っておいてね。」


熱を計ると 38.3度。。。


こ これは まずい。。。


看護師さんは 忘れ物がないか お部屋のチェックをしている。。。


よし。 今のうちに 戻してしまえ。。。


体温計を ケースに 戻す。。。


「あらいさ~ん お熱は 何℃でしたか~?」


「さ 36.5度 くらいかな。。。」


「いいわね。 じゃあ お外は寒いですから 気をつけて帰ってくださいね~」


「はーい。」


あー 。。。


危うく 退院できなくなるところだった!?