先日 世田谷でレッスンをしました。
世田谷でのレッスンは 2年ぶり!?
本当に久しぶりのレッスンでした。
------------------------------------------
水曜日は 世田谷区水泳協会の教室がギッシリ。
世田谷の大勢の先生方に お声をかけていただきました。
「あら~! だいじょうぶなの?? 心配してたのよ~」
「はい。 大丈夫です。」
「体調はいいの?」
「はい。 体調は不安定なので 良かったり悪かったりの繰り返しなんですが 今日はとってもいいです。」
会う人 会う人に 心配していただき 人ってありがたいなぁ・・・と思いました。
------------------------------------------
券売機で入場券を購入しようとすると 見知らぬ男性が 横にきました。
その方は 私の事を知っているようで・・・
「あんた 身障者になったんだろ?」
「そ そうです。 よくご存じで・・・」
「だったらね この身障者の入場券を買いな。 安いから。」
「は はい。 そんな券があったんだ・・・ ありがとうございます。」
-----------------------------------------
ロッカーに入ると 常連のおじさま方が・・・
「お~! 大丈夫か?」
「はい。 だいじょうぶです。」
「まだ若いんだから 無理するなよ。」
「はい。 ありがとうございます。」
-----------------------------------------
プールサイドに出ると・・・
この日に限って 知り合いだらけ。
プールサイドで たくさんの人に ごあいさつ。
みなさん 状況をよくご存じで 説明が省ける。
以前は ごあいさつ程度だった人も 色々とお話をしました。
ひと通り ごあいさつがすんで プールに。
じゃあ 始めましょう!
レッスンをはじめても 色々な方が声をかけてくれました。
「わたし ブログを読んでいます。」
「まあ! プールでお会いできるなんて! お元気そうでよかったです!」
「本当にガンなの? 身体はしっかりしてるわね~」
「こんな年下の私が言うのも何なんですけど もう無理しないでくださいね!」
プールの壁に立つと プールサイドから話しかけてくる方も・・・
「私 毎日ブログを読んでいるから よ~く分かっているのよ。 応援してますから。」
「わたしの事 知らないわよね。 わたし○○の母です。 あなたの事は息子から聞いていました。」
顔見知りの方も そうでない方も なんだか たくさん集まってきて プールサイドに行列が・・・
いつもこんなに知り合いに会わないのに 今日が分かっていたかのように 色々な方にお会いする。
ごあいさつばっかりで 全然レッスンにならない。
それでも これだけの人が心配していてくれたことに感謝です。
----------------------------------------
ようやく レッスンが再開。
すると またまた 声をかけてくるかたが・・・
「あらいさん あなた 大丈夫なの?」
「あ~! ○○さん!」
この方 89歳で 中村敬次郎さんと いつも一緒にいる方。
わたしの手術と同時期に 「敬次郎さんが脳梗塞で倒れた」と聞いていたので その後が気になっていました。
「敬次郎さんもね あなたのこと心配してたわよ。」
「そうなんですか。 その後は いかがなんですか?」
----------------------------------------------
会う人会う人に 心配され あたたかい言葉をかけていただく。
とってもありがたいのですが そのたびに 色々と説明したり 励まされたりすることが ちょっと嫌になってきていました。
声をかけられることや 人に会うことも嫌になってきていました。
しかし この日 これだけの人に声をかけていただき そんなことは 一気に吹き飛んでしまいました。
人ってすごいなぁ・・・
---------------------------------------------
レッスンが一段落したので プールサイドのシャワーを浴びることに。
シャワーを浴びていると 振り返った女性が わたしの顔を見て・・・
「キャ~! なになに? どうしてここにいるの?」
「こ こんにちは。」
「死んだんじゃなかったの?」・・・とまでは言いませんでしたが まるで 死んだ人が よみがえったみたいな リアクション。
「ぼ ぼく生きてますよ。」
「そ そうみたいね。 しかも 元気そうだし・・・」
なんか今日は とっても元気をもらえたなぁ・・・
人って ホントに素晴らしい。
--------------------------------------------------
レッスンが無事終了。
プールには ほとんど人がいなくなり プールサイドから ロッカーに入ろうとすると 女性ロッカーから 顔見知りの女性が・・・
「あ~!」
「お久しぶりです。」
「よかった・・・」
その方 わたしの顔を見たとたんに 泣き出してしまいました。
「よかった・・・」
「は はい・・・」
何か言いだすにも 言葉にならない感じで ただただ泣くばかり・・・
「つらかったでしょう・・・」
「・・・」
わたしも思わず もらい泣き・・・
「ごめんなさいね・・・ がんばってね・・・」
「はい・・・」
その人は 足早にプールへ・・・
なんか とどめを刺された感じでした。
個室のシャワーに入り 緊張の糸が途切れ 多くの方に声をかけていただき 心配していただいたことに 感激し 涙があふれてきました・・・