顔に寄ってくる小バエがうるさく、未だかの有名人の一発芸“バウバウ”をやっている今日この頃、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。“バウバウ”がわからない人とはジェネレーションギャップを感じるから涙目。
さて、今回はピー・マイ・ラーオ２５５５！！～ピー・マイ前夜のお話です。
ラオスの新年は4月中旬。そして今年は何んと２５５５年！これは、仏教の暦の年号で、お釈迦様が入滅した年から数えて２５５５年目ということ。
因みに、4月中旬が正月なのは、太陽が黄道１２宮（星座）の次の黄道帯・星座に入る時のことを「ソンクラーン」と言い、特に牡羊座のソンクラーンに達した日を新年と定めているためです。「ソンクラーン」はサンスクリット語を起源に持つタイ語で、主に正月を指して使われることが多い。今では、4月13日がソンクラーンと定められている。
クアラルンプール国際空港の２４ｈマックで一夜を過ごし、無事にマレーシアから帰国。飛行機の降りたった先はラオス首都ビエンチャン。っていっても、ラオスに帰るにはこのビエンチャンに帰るフライトしかないのです。。。
コタキナ戦隊より一足先に帰国したのですが、今頃みんなはダイビング三昧（写真・左下）。楽しんでるだろうなぁ。
僕は、日本からルアンパバーンへ来ている家族と会うべく、経由地であるここにいるわけですが、ルアンパバーンへ向かうフライトは明日までなし。と、いうことで首都を不毛にぶらぶら。
通りには、ピー・マイを祝う催しを知らせる横断幕（写真・左上）。どうやら、ピー・マイ前日の今日は特に何もないようで、本当にぶらぶら。
そこで向かったのは、有名な観光名所『ワット・ホーパケーオ（玉仏楼寺院、の意）』（写真・左下）。ラオスに来て、もうじき一年が経とうというのに、このお寺に来たのはこれが初めて。
隣国タイには、エメラルド仏という仏像がある。エメラルド仏は玉仏とも呼ばれる、タイ王国ワット・プラケーオにある仏像。
エメラルドでできていると一部には言われているが、実際には、ヒスイ製。タイ人のアイデンティティーの一つでもあるとされるこの仏像は、民間では霊験あらたかな仏像とされるため、タイ人のみならず、東南アジアの上座部仏教国からも巡礼者が巡礼に訪れる。
このエメラルド仏、実は1771年（タイ仏暦2314年）ラーマ1世によってラオスのヴィエンチャンから略奪されたものが来たとされる。元来エメラルド仏は、このワット・ホーパケーオにあったもので、タイ国との戦争で略奪されたものであるため、ラオスは未だにタイ政府にエメラルド仏の返還を求めている。しかしタイ政府はこれに応じていない。
ラオス人のタイからエメラルド仏を取り戻そうとする運動は、度重なるタイのラオス侵攻から来たタイ人への嫌悪感と重なっていると言われる。タイ人、ラオス人双方にとってアイデンティティーであるエメラルド仏は、このように両国の政治的な側面も持っているのです。
右上の写真は『ワット・シーサケット』。1551年にセーターティラート王による建立と伝えられるビエンチャン最古の寺院である。幾度もの戦禍からほぼその原形を守り続けた寺院です。
お寺巡りを終えると日が暮れて、あっという間に夜。
メコン川沿いに最近、急激に規模を拡大しているナイトマーケットを見に行きました（写真・下）。
規模が大きくなっただけではなく、売っているものの種類も物凄く増えていました。ラオスではルアンパバーン、タイではチェンマイのナイトマーケットが有名ですが、ビエンチャンもそこに肩を並べようとしているかのような勢いです。
ナイトマーケットの広場には、巨大なステージが設置（写真・下）され、明日からのピー・マイ・ラーオに向けてド派手にリハーサル。
煌々と輝くステージを見て、ラオスも近代化してきたものだと物思いに耽る。
けれど、まだ静かなもの。水かけも無ければ、どんちゃん騒ぎも無い。明日からが本番だということをみんなわかっているのでしょう。嵐の前の静けさですな。
夜ご飯に何を食べようか彷徨っていると、一軒のお店に、何と！行列ができているのを発見！（写真・左下）ラオスで行列のできる飲食店なんて初めて見た！店の外で座って並んでます。
そのお店はミー・コープ（固揚げあんかけやきそば：写真・右上）専門店。一見普通のお店だが、味が話題を呼んで大繁盛。
20分待って食べてみた。うん、海鮮の出汁がよく出ていて、味の素に頼っていないところがいい。なかなかおいしい。うんうん。
お腹も満たされたところで、寝不足がたたって就寝。
明日は、ルアンパバーンでピー・マイ。今年もお世話になりました。
みなさま、よいお年を。