T1として授業をすることが増えてきた今日この頃、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。教材には喜んでもらえていますが、授業の下手っぷりが露わになって涙目。実習生か、俺は。


 さて、今日ちょっと素敵な出来事のお話。


 先日、知り合いの専門家(東京農業大学の名誉教授。凄い。)から「ラオスの小学校を、友人に是非見せて欲しい。」との連絡を受けてもちろん快諾。


 そして昨日、その専門家と友人ご夫妻が僕の学校を見に来ました。


 そのご夫妻は、茨城県で養豚場を経営してこられた方で、蓄えてきたお金を、発展途上国の子どもたちのために役立てたいと、カンボジアをはじめ、色々な国の小学校をまわって支援活動をしてきたそうです。えらいなぁ。


 昨日も、学校へ到着するとすぐに車から、素敵な贈り物を出してくれました。それは、スケッチブックとクレヨン(写真・下)。 

 
 ヒロのらおす日記  ヒロのらおす日記
  日本からわざわざ荷物と一緒に運んできてくれました。絵に色をつけて描くなんて、学校の授業では見たことがないから、子どもたち、きっと喜ぶだろうなぁ。


「たとえ、ものが豊かではなくても、子どもたちには夢と希望を大切にしていってほしい。その夢を素敵な色を使って、真っ白な紙に思う存分、描いてほしい。」
  
 と、言ってこの贈り物を寄付してくれました。その言葉を、校長は「ありがとう、ありがとう。」と言って聞き、隣では奥さんが「うん、うん。」と微笑みながらうなづいて聞くのでした。通訳に必死だった僕も、その真っ直ぐな気持ちに、心を打たれました。


 最近、このような素敵なご夫婦に出会う機会が何度かありました。ラオスでは全く見かけない、手をつないで歩くラオス人の老夫婦。リアカーに足の悪い奥さんを乗せて、炎天下の中、一生懸命それを引くラオス人老夫婦。空港で搭乗を何時間も待たされながらも、寄り添いあって笑顔を絶やさないアメリカ人の老夫婦。


 その夫婦は、何も知らない僕でも、ちょっと見ただけで、この夫婦は何か違うと感じるものがあります。

 お互いの距離だったり、相手を見つめる目だったり、向かい合う時間だったり、相手におくる笑顔だったり、それを受けとめる笑顔だったり。


 きっと、お互いを想い合い、尊重し合い、絆を大切にし合ってきた夫婦なのでしょう。


 本当に素敵だと思う、今日この頃でした。