4月に読んだ本 ④ | しげる((あらはちく))はこうしてできている

しげる((あらはちく))はこうしてできている

そりゃまぁネットだから、書けることと書けないことはあるけれど
とりあえずさらけ出せることはさらけ出していくことが
ときには必要なんですよねwww~^^

こんにちわふたぬ~ん♪

 

 

 

ペタしてね

↑もうね洗濯物は昼に取り込んじゃいました

 

 

 

 

先ほど今日の買い出しは済ませてきたんですが

なんだか嫌な予感がして出かける前に洗濯物は取り込んでおきました!

 

 

 

ただそういうときに限って降られることはないわけで

買い出しの帰り道で少しボツボツとやられた気がしましたが

今はまだ降りだしてるわけでなくて

やっぱ今夜から天気が崩れるんだと思われます

 

 

 

 

 

ということで昨日に比べて若干気温も下がって

過ごしやすい日曜日の昼下がりです!

 

 

 

 

昨日の買い出しついでのBOOKOFFでは6冊、6タイトルと

最悪買うものがなくてもいいやと出かけた割には

けっこうな散財状態だったわけですが

6タイトルとはいえそのうち1タイトルが2枚組

もう1タイトルはなんと5枚組みというところで

またしても11枚を取り込まないとという量になってます

 

 

 

 

 

宮下奈都「遠くの声に耳を澄ませて」

4月19日~4月22日

 

 

 

 

けっこうこの著者の作品が昨年来一挙に集まったので

古い順に読んできたわけですが

この期に及んで発見したのがこのデビュー間もない時期の短編集^^

 

 

 

こうなるともう古い順に読んできたのも台無しです^^

 

 

 

 

全12編の短編集で特に連作短編ではないんですが

あれれ?この人は

その前の話にチラッと出てきたあそこにいた人だよねだとか

今入院しているこの人のアパートの人は前の話の人だよねだとか

どことなく無関係な人たちが根っこでつながっているような

かといって進行している話に割り込んでくることもない感じの

ある意味現実感があるというか不思議な短編集だったかもです!

 

 

 

 

 

ここではまだどの短編もこの著者特有の

どこか周りから浮いてしまっている自分という自閉的な人は少ないけれど

それぞれにそういう生きるうえでの悩みを抱えていて

それがちょっとしたことで新たな視点に気づいたり

そういうことだったのかと理解できたりという

短い話の中でちょっとだけ前を向くようになる感じの

些末事から感じられることを繊細に描き出しています

 

 

 

 

 

 

やっぱり印象的なのはトップに置かれた「アンデスの声」で

幼い頃の記憶の海に埋もれてしまったことの真相に気づけた感じに

この短編集のすべてが象徴されているのかもしれません

 

 

 

 

 

読後にそれぞれあ~そうだったそうだったと

これらの短編のタイトルを見直すだけで

なんだか温かい気持ちになってくる^^

 

 

 

 

 

宮木あや子「あまいゆびさき」

4月22日~4月24日

 

 

 

これはセクシャルマイノリティを扱った作品で

それが醸成されて結実していくまでの

幼少期から大人になって決断できるまでの物語

 

 

 

とはいえ扱っているのはただセクシャルなものだけではなく

貧富の差であったり人種であったり体格の差であったり

それを構成している社会自体の問題であったりと

けっこう幅広い視野で見渡しながら

そうした心の中の葛藤を紡ぎだしていってるところが流石!

 

 

 

 

ただただ親が遊んじゃいけないというその子と一緒にいることの楽しさ

 

彼女が引っ越してしまいもう会えないと思っていた学生時代に

不意にそれが彼女だと気づかされるシーン

 

そして嫉妬、絶望

 

 

 

お互いがすれ違いながらたどり着く未来を

やがては二人の未来にしていく力強さ

 

 

 

 

その過程で貧しかったはずの彼女が母親の再婚により

同じ屋根の下で暮らすようになった相手の連れ子がまた

自分以外の王女は要らないと倒錯している引きこもり息子であったりして

その彼のキャラがラストに向かって生きていくあたりは

全体的に表紙のようなシリアスな小説だと思っていると

この著者のもうひとつの側面であるギャグ性を担っていくわけで

なんとも痛快なシーンとして手を叩きたくなるほど^^

 

 

 

 

マイノリティであることの誇りというものを感じたかも^^

 

 

 

 

 

 

原田ひ香「彼女の家計簿」

4月24日~4月25日

 

 

 

これもこの表紙や帯に騙されてはいけない^^

 

 

こんなイメージのソフトタッチな内容というよりは

いろんな設定がかなり重いしそういう構成力を持った小説だった!

 

 

 

 

まず”彼女の”というのがおそらく若くして亡くなったという祖母のことで

その家計簿の数年にわたる束が実家の母より転送されてくる

 

 

 

母とは折り合いが悪くその冷淡さに辟易してひとり暮らししてるわけで

母とは離婚した父親にしてももう他界している

 

 

 

そんな母の元にその家計簿の束が送られてきたとのことで

私には不要だからとそのまま転送してきたのだ

 

 

不倫の末に生まれた一人娘をシングルマザーとして育てる里里は

折りしも失職中でやがてその家計簿を送ってきたとあるNPOを訪ね

そこでPCのインストラクターとして雇われることになる

 

 

 

そのNPOは水商売などを辞めた女性たちを受け入れて

再就職の斡旋をしたり生活の基盤を整えたりする助成を

もう何十年もやってきた歴史ある団体で

そこに協力を惜しまず死後はその家も提供した女性が所有していたらしいのが

この送られてきた家計簿の束だったのである

 

 

 

 

 

戦前から戦後にかけての当時の日本の一家庭の記録でもあるその家計簿を

その女性が所有していたのはなぜか

 

里里は家計簿を読み解きながらその謎に迫り最後は母とも対峙する

 

 

またNPO団体の代表を務める三浦晴美の悩みと迷いを

この主軸に絡ませながらとにかく読ませる読ませる!!!

 

 

 

 

 

ホント気軽に手に取った割りに重厚な作品だったし

重厚なんだけどとにかく止まらないくらい読みやすい作品♪

 

 

 

しげるは「三千円の使いかた」よりはるかに好きかもしれません^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペタしてね

↑もうね洗濯物は昼に取り込んじゃいました