こんにちわふたぬ~ん♪
↑今日もほぼほぼ曇り空だなぁ
今夜からまた鬼滅が始まるんですが
昨夜は土ドラが始まる前に落ちてしまい
それで2時半ごろにはいったん目が覚めて
そこからなんやかんやで起きてしまって今に至るので
今夜のその時間帯はおそらく落ちてしまうかもしれません、、、
でも落ちなかったら明日の朝がやばいよね^^
さてどうなることか、、、
今日はもう午前中から買出しに出かけて
ついでにBOOKOFFにも寄って
CD1枚、DVD1枚、文庫本6冊という成果で
もう昼過ぎからずっと家でのたくたしている感じ^^
買い出しの途中で少し雨粒を感じましたが
外干ししている洗濯物にほとんど被害はなかったようで
このブログを書く前に取り込んでおくことにしました!
まぁあとはブログを書き終わったら早めにシャワーでも浴びて
読書もしたいし放送大学の教科書も読んでおきたいところです!
そういえば今日は母の日だったので
GWに帰って顔を見たばかりでしたが
とりあえず母に電話はしておきました
門井慶喜「ホテル・コンシェルジュ」
4月12日~4月15日
門井作品ももう既にけっこう読んできましたが
読んでいて相変わらずどうにも調子狂っちゃうのが
セリフ前後の言い回しで
絶対に先にどんな状況で言葉を発するのかの説明が入るところ
それも必ずのように句点ではなくて読点で改行して
そのあとにセリフが来るんです
もちろんほかの作家もそういう表現に出くわすことがあるわけですが
先にセリフがあってからだったりと
臨機応変にその表現方法に起伏があるわけです
まぁこの作家の癖なんだろうなぁと思っているわけですが
もう少し流れに沿った書き方をしてくれたほうがしげるは読みやすいのかも^^
それでもストーリー展開やその解決の仕方は面白い♪
連作短編の日常ミステリー形式ですが
今回はなんと京都の老舗ホテルのコンシェルジュが
スイートルームに長期滞在するちょっと我が儘なお客の頼みごとを
ホテルや周辺の観光案内にとどまらずなんでも聞いて
その都度それぞれ解決してしまうという破天荒な設定です
いつかは自分もコンシェルジュにと考えている新米の坂名麻奈は
上司にそこまでお客の言いなりにならなくてもと進言するけど
上司の九鬼はこれもホテルの売り上げのためと答えるばかり
どうやら退屈なコンシェルジュの席を持て余しているようで
お得意さんのチェックアウトを少しでも先延ばしにするためという口実で
実はいつもと違う刺激が欲しいだけなんじゃないかと麻奈は勘ぐるのです^^
まぁその実際のところは何を考えているのかわからない九鬼の表情からはわからなくて
それよりも麻奈自身もそんな無理難題に首を突っ込んで
振り回されるというのがこの連作短編のポイントのようです^^
その我が儘な客というのが桜小路家というお金持ちの叔母に金を出させて
大学に通いやすいようにスイートに宿泊し続けているという桜小路清長
というか清長自身も毎度毎度叔母に無理難題を提示されて
振り回され続けるという二重構造の設定になっていて
ちゃらんぽらんな清長はいつも九鬼に丸投げしてくるというわけです^^
前回も書いたけどこの著者はあまりシリーズ化を望まないのではないだろうか?
ところが編集側がシリーズ化できそうな設定やあわよくばドラマ化を狙ってくるので
そういうものを書かされているような気もする(これはあくまでもしげるが感じただけだが)
だから実際はどうかわからないけど
とにかく今回もこれ以上シリーズとして続けられそうにない締めくくり方だったなぁという
そんな気がしてなりません^^
でもこういうのがあって後の作品が直木賞候補になって
さらにはついに直木賞を受賞する作家になったようにも思うわけです^^
有栖川有栖「幻想運河」
4月15日~4月19日
これはまたけっこう著者の初期作品になるのかもしれません
作家活動を始めて5年くらいの頃の作品でしたが
90年代中盤というそこまでの古さを感じることはなかったと思う
というより全体がタイトルどおり幻想感に満ちていて
短い序章である”大阪”編ではけっこう凄惨なバラバラ死体が
次々と発見されていく場面から始まりますが
どうもそれ事態の印象が夢の中の世界のような
現実とも思えない感覚のままで終わってしまうのです
そして舞台はすぐにアムステルダムへ!
基本的にこの作品の根幹はアムステルダムが舞台で
最後にまた解決編で大阪に戻るまではあとはずっとアムステルダムです!
それがまた異国情緒がふんだんに感じられるわけで
それだけで幻想的な感覚になっちゃうんで不思議というか
まぁ、しげるは現金なものです^^
というか大阪をなぞるように
アムステルダムでもバラバラ死体が次々と
いろんな場所から発見されていくわけで
その遺棄場所となっているのが町中に張り巡らされているような
運河のあちこちというわけです
バックパッカーをしながら
いつのまにかアムステルダムに長く滞在してしまっている主人公の恭司は
小説家になるという夢を持っていて
その書き始めた小説が冒頭の大阪編のバラバラ殺人のようなテイストで
書き始めた頃からアムステルダムで友人のバラバラ死体が発見されていくという
なんとも不可解な展開を起こしていく
もちろん謎解きに至る過程を描く作中作もあったりして
それによって冒頭の大阪編の現実味が読み手から失われてもいくわけです
ところがそんなアンチミステリーのような展開にしないで
最後はきっちりと本格推理小説の形に纏め上げるこの著者の手法!!!
ホントに火村&アリスシリーズだけを読んでいた自分を叱りたい^^
ここまで完璧な文体で本格推理小説を情感たっぷりに書き上げられるのは
有栖川有栖以外ではなかなかお目にかかれないような
それくらい近頃のしげるはこの作家に傾倒しているのかもしれません♪
↑今日もほぼほぼ曇り空だなぁ